児童文学作家今西乃子の成基コミュニティグループ取材日記

第1話

児童書のノンフィクションを手がけて早10年が過ぎた。
自分が得た感動を、自分なりの感性で文章に綴り、なるべく多くの子ども達に伝えて行くべし-。
それは、まさしく天からの声であったと思う。
成基コミュニティグループの言葉を掲げて言うならば、私のパーソナル・ミッションとは
「すべての人々が、自分の生き方に誇りを持ち、自身の誇りを護るために、人々の誇りを大切にできる世界をノンフィクション文学を通して築き上げること」となるのだろうか。
数年前に佐々木氏と出会い、私の中の進学塾のイメージは大きく変わった。
また佐々木氏を取り巻く人々もみな個性的で、高い志を持っている。
今回から始まるこの取材日記では、佐々木氏とこの会社を取り巻く人々への思いを綴っていきたいと思う。
第一回目は、 佐々木氏の最新のエッセイ二十四話に登場する、プロバスケットボーラーの森下雄一郎さんである。
彼は現在でも、アメリカのストリートバスケットのメジャーチーム AND 1でプレーするトップアスリートだ。

『一人ひとりの夢』CDジャケット 森下雄一郎氏(手前)
2008年11月19日リリース
森下雄一郎MAIXシングル
『一人ひとりの夢』CDジャケット
森下雄一郎氏(手前)

「CDを出しました」
先日私が佐々木氏を訪ねたとき、その場に居合わせた森下さんから聞かされた最初のひとことがこれである。
バスケットボールの選手が歌-?
私は思わずきょとんとして彼を見た。
その CD の中の一曲が、ゴールフリー(成基コミュニティグループの個別教育)提供番組の CM ソングだという。(詳しくは佐々木氏二十四話参照)。
森下さんはバスケットというスポーツにとどまらず、言葉を通して子ども達に夢を追いかけることの大切さを伝えたいと言っていた。
「子ども達へ伝えたいこと」「日本のひとりでも多くの子ども達に、今の自分の想いを言葉にして届けたい」「子ども達へ・・・」
「何がそこまで森下さんの中の子ども達への情熱を掻き立てるんですか?」 
自然に湧いた疑問だった。

それは、今から数年前の森下さんが二十三、四歳くらいの頃の出来事である。
当時、 NBA を目指し渡米を強く希望していた彼は、渡米資金に事欠き、自分をサポートしてくれる企業を求めて、企画書を片手に会社を転々と渡り歩いていた。
しかし、いい返事はそうあるものではない。それでもあきらめきれない彼は、連日企業に出向いては、自分のバスケットにかける夢に投資してほしいと訴えた。
そして、ある日、彼はいつもと同じように企画書を持って成基コミュニティグループ、佐々木氏のもとを訪れた。これが、佐々木氏と森下さんとの出会いである。

森下さんは、熱い口調で自分の夢を佐々木氏に必死に訴えたという。
そのときの出来事を森下さんはこう語ってくれた。
「ボクの話には始終、黙って耳を傾けてくれはりました。で、話が終って最後に佐々木さんはこう言ったんです。“今日の夜、ベンチャー企業の社長らが集まる会合があってな・・・。一緒にボクと行かへんか?そこで、みんなの前で君の夢を語ってみたらどうか?”って・・・。」

その夜、森下さんは佐々木氏について会合に出かけたが、飲み会で全く彼は相手にされなかった。
そして、会合が半ば進んだ頃、佐々木氏はみんなの前でこう言った。
「自分の夢を真剣に追いかけている若者がここにいます。どんな夢か、どんな男か、これからここで彼自身が話します。彼は魂で話す男です。そして・・・、もし、魂が揺さぶられたら、彼に名刺を渡したってくれませんか」
佐々木氏に促され、無我夢中で話を終えた森下さんに九割もの参加者が名刺をくれた。
名刺をくれるということは、彼をサポートしてもいいという暗黙の了解である。

その後、森下さんは改めて企画書を携え、名詞に書かれている企業に順番に挨拶にまわった。その結果、森下雄一郎サポート・クラブが結成され、彼は夢へのパスポートを手に入れることができたのだ。
「あきらめたら、そこで終わりなんです。ボクは佐々木さんと出会うことで、夢を現実に変えることができた。多くの人たちに支えられて今の自分がいるんです・・・。だから、今度は自分が子どもたちの夢を応援したい。スポーツだけでなく、自分が好きな音楽で言葉を届けたい。僕は教育者じゃないけど、ボクがやってることが教育になるかどうかは周りが判断することでしょう?自分の意見を押し付けるんじゃなく、まず子ども達に伝えることが大切なんやって・・・。子どもは素直だから魂で訴えればきっと伝わるはず・・・」
私の質問に熱心に答える森下さんの姿を見て、佐々木氏はタバコを吸いながら知らん顔をしていた。
そして、森下さんがオフィスを去ったあと、彼が歌うゴールフリーのCMソングを私に聞かせながら佐々木氏は満面の笑顔で「素晴らしい歌でしょう・・・。魂が揺さぶられるよね・・・・」と、まるで自分のことのように自慢していた。

番組提供テレビCM「走る編」
※クリックすると個別教育ゴールフリーのCM動画が始まります。
BGMで流れている歌が森下雄一郎氏の『一人ひとりの夢』です。

真の勝者は敗者を創らない-。
いつだったか、佐々木氏が言った一言が思い出される出来事であった。

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