滋賀大学教育学部附属小学校は、国立大学法人滋賀大学を母体とする、滋賀県大津市の国立小学校です。
2025年に創立150周年を迎える伝統ある学校で、教育実習生や滋賀大学生など系列校の先輩との関わりが豊富な点が、国立校ならではの魅力です。
卒業生の多くは内部進学先の滋賀大学教育学部附属中学校へと進学します。内部進学をしない生徒は京都府にある洛南高等学校附属中学校や、大阪府にある四天王寺中学校など、関西の有名私立中学校へと進学しており、進学実績も十分です。
この記事では、滋賀大学教育学部附属小学校の学校生活や入試情報について、関西圏の私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。
滋賀大学教育学部附属小学校の基本情報
■住所
〒520-0817
滋賀県大津市昭和町10-3
TEL:077-527-5251
FAX:077-527-5259
公式サイト:滋賀大学教育学部附属小学校
交通情報
- JR琵琶湖線膳所駅より徒歩8分
- 京阪石坂線錦駅より徒歩5分
基本情報
経営 | 国立大学法人滋賀大学 |
共学・男女別 | 共学 |
生徒数 | 1学年約105名 |
制服 | あり |
給食 | あり |
教育理念・教育方針
「いまを生きる」を基本理念に掲げており、「心豊かで実行力のある子ども」の育成を目指しています。
お子さん自身が「いま」を良く見つめ、伸びようとしている資質や能力、良さや可能性を見出し、育てていくことを大切にしています。
生徒同士のコミュニケーションや話し合いを促す、お子さんの自主性を重視した教育方針です。
また、「『わたし』が生きる学校」を合言葉に、生徒・保護者・教師の三者が揃って自己実現できる学校づくりを目指しています。
これらの教育理念に基づいて、「学校教育」「家庭教育」を行うための教育目標が「附小っ子宣言」です。
それぞれを頭文字として以下のように意味付けられています。
- ふ‥‥‥「ふれあい」と「いのち」を だいじにします。
- し‥‥‥「しっかり」と「こころ」をこめて つたえます。
- ょ‥‥‥「よくかんがえ」て「ねばりづよく」やりぬきます。
- う‥‥‥「うそ」や「いけないこと」を みのがしません。
- っ‥‥‥「つながり」と「でんとう」をたいせつにします。
- こ‥‥‥これからの「じぶん」と「みらい」のためにどりょくします。
これらの実現に向けて、「あいさつ運動を行う」「一人一役の仕事を持つ」など、細かく意識づけをしながら日々の活動や指導を行っています。
応募要件
滋賀大学教育学部附属小学校には、通学区域による応募要件があります。
通学時間が約1時間半以内が目安です。
詳しい通学区域は、学校の公式HPをご参照ください。
▶滋賀大学教育学部附属小学校|入学のご案内
滋賀大学教育学部附属小学校の授業カリキュラム
教員ごとに専門の研究科目
教育学部の附属小学校なので、各教員がそれぞれ専門の研究科目・テーマを持っています。
各科目の特性・特徴を細かく理解している教員が授業を行うことで、お子さんの理解を深めることに繋がってるといえるでしょう。
教育実習生による授業
教育実習生が担当する授業も多くあります。
指導要領に沿った公立小学校と同じ内容ですが、より小学生の目線や考え方に合わせた教育が実現でき、お子さんが陥りやすいミスやつまづきにも丁寧に対応できます。
こういった面も、教育学部附属小学校ならではのメリットです。
滋賀大学教育学部附属小学校の学校生活
合唱団
4〜6年生を対象に合唱団を結成し、活動を通して音楽に関わる校内のモデルとなる姿を目指しています。
仲間や物、声や音を大切に、音楽に夢中で取り組み楽しむことで、自主性や根気、感謝や尊重の心など、様々な面での成長が期待できます。
第86回(2019年)NHK全国学校音楽コンクール「近畿ブロックコンクール」小学校の部で、滋賀県代表(県内1位)として出場し、「銀賞」(近畿2位)を受賞した実績もあります。
合奏団
4〜6年生を中心に合奏団を結成し、校内音楽会・四校園まつりで発表、卒業式での演奏を行っています。
学校全体に音楽を愛好する土壌を培うとともに、器楽演奏を通して発展的な音楽的技能を高めることが目標です。
滋賀大学教育学部附属小学校の年間行事
フローティングスクールは学習船「うみのこ」に乗船し、琵琶湖を航海するプログラムです。
身近な琵琶湖での学習・船内生活は、お子さんたちにとってとても刺激的で貴重な体験となっているようです。
滋賀大学教育学部附属小学校の進学情報
内部進学について
滋賀大学教育学部附属中学校への内部進学が可能です。
例年、卒業生の約80〜90%が内部進学しています。
附属高等学校がないため、附属中学校を卒業後は全生徒が高校受験をすることになります。
膳所高校や石山高校、私立比叡山高校へ進学する生徒が多いようです。
その他の進学先について
内部進学を市内卒業生は、京都府の洛南高等学校附属中学校や、大阪府の四天王寺中学校をはじめとする関西の有名私立中学校へと進学する生徒が多く、進学実績の高さが伺えます。
滋賀大学教育学部附属小学校の学費
国立小学校なので、入学金や授業料はかかりません。
したがって、私立小学校と比べて学費を抑えることができます。
その他維持費等は通常の公立小学校とほぼ同額になります。
滋賀大学教育学部附属小学校の入試を徹底対策!
ここからは、滋賀大学教育学部附属小学校の入試情報について解説していきます。
実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、滋賀大学教育学部附属小学校の入試を検討している方はぜひご覧ください。
また、滋賀大学教育学部附属小学校の入試科目の概要は、入試要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。
滋賀大学教育学部附属小学校の入試情報
日程
滋賀大学教育学部附属小学校の入試は例年1月中旬に行われます。
また、第1次選考の合格者が募集定員を大幅に超える場合は、抽選による第2次選考が行われます。
定員・倍率
滋賀大学教育学部附属小学校の定員は、附属幼稚園からの内部進学者を含めて約105名です。
倍率は例年1.5〜2.0倍程度です。
入試の概要について
滋賀大学教育学部附属小学校の入学選考は「運動テスト」「行動観察」「制作」「面接」に分かれており、「ペーパーテスト」はありません。
①運動テスト
「ケンケン」「クマ歩き」「アザラシ歩き」などの指示運動や、「立ち幅跳び」「ボールのドリブル」など体育の要素を含む課題が頻出です。
普段からの屋外遊びの中で、お題を出してその通りに動く・ポーズをとるなど楽しみながら対策することが重要といえるでしょう。
運動能力に加えて、終わったら指定の位置に戻れるか、途中で失敗しても諦めずに時間まで続けられるかなど行動面も評価の対象となります。
②行動観察
少人数のグループで、特定の課題を行ったり、ちょっとした遊び・ゲームをする形式が多いようです。
他の受験生とのコミュニケーションを通じて、積極性や自主性、思いやりなどの社会性を見る狙いがあります。
私立小学校の「行動観察」とそれほど異なる点はありませんが、ペーパーテストがない分、このような定性的な面が合否に大きく影響します。
③制作
課題の難易度自体はそれほど高くないですが、工程が多く指示が難解な場合もあります。
他のテストにもいえることですが、指示を正しく理解してその通りに進められるか、という面が強いので、日頃から複雑な制作練習を積んでおけると安心です。
また、「お弁当の中身を描きましょう」など「絵画」が課されることもあります。
具体的に何を描くかを考えてから進めるのがポイントです。
練習の際は、「どんなおかずが入ってると嬉しい?」などと積極的に声かけをして、あらかじめ描く内容を考える習慣をつけておくとよいでしょう。
④面接
親子面接で、面接官は2人です。
所要時間は10分程度で、質問はお子さんと保護者でそれぞれ3つほどです。
お子さんへの質問は、「普段どんな遊びをしているか」「好きな本は何か」など一般的な内容です。
質問が少なめなので、聞かれただけを答えるのではなく、「だれと」「どこで」など5W1Hの要素を足して回答できるとより良いです。
保護者への質問は、面接官からの質問だけでなく、机に置いてあるカードに書かれた質問をその場でお子さんにして答えてもらう形式の場合もあります。
家庭での親子関係がそのまま見られるので、普段から親子で積極的にコミュニケーションをとるよう心がけておきましょう。
まとめ
滋賀大学教育学部附属小学校は、2025年に創立150周年を迎える、滋賀県大津市の国立小学校です。
専門の研究科目を持つ教員と、教育実習生による生徒目線の授業が豊富な点が、大きな魅力です。
また、生徒の自主性・積極性を重視する教育方針で、学力面のみならず、定性的な面の成長も期待できる学校となっています。国立のため学費が掛からないこともポイントです。
卒業後は内部進学先の滋賀大学教育学部附属中学校へと進学する生徒が多いです。
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