東京都市大学附属小学校は、1956年に設立された、東京都世田谷区の共学の私立小学校です。
合言葉は「日本一楽しく中学受験できる私立小学校」としているように、豊かな心を持ちながら、高い学力を身につけられる小学校です。開成中学校や桜蔭中学校などの、最難関中学校への合格者も輩出しています。
当記事では、そんな東京都市大学附属小学校の学校生活や入試方法について、私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。
東京都市大学附属小学校の基本情報
■住所
〒157-0066
東京都世田谷区成城1丁目12-1
TEL : 03-3417-0104
FAX : 03-3417-1332
公式サイトHP : 東京都市大学附属小学校
交通情報
- 小田急線「成城学園前駅」南口下車 徒歩約10分
- JR・東急線「渋谷駅」から成城学園前行バス→「東京都市大学附属小学校前」下車
- 東急・小田急バス「渋谷駅」から狛江、調布南口行バス→「東宝前」下車、徒歩2分
基本情報
経営 | 学校法人五島育英会 |
共学・男女別 | 男女共学 |
生徒数 | 1学年約80名 |
制服 | あり |
給食 | あり(毎週木曜日は弁当持参) |
東京都市大学附属小学校の教育理念・教育方針
東京都市大学附属小学校は1956年に、学校法人五島育英会によって創設されました。
教育目標は低学年では「からだ全体で学ぶ」、中学年では「共に学ぶ」、高学年は「自ら学ぶ」です。具体的には以下の4点の目標に基づき、学習指導、生活指導が行われています。
①自主的な態度を培い、進んで問題を解決する強い意志を育む
②集団生活を通して思いやりや協調心を養い、自ら正しく考え行動する心豊かな児童を育む
③豊かな情操を養いながら、創造力と表現力を培い感性豊かな児童を育む
④基本的な学習姿勢を養いながら、高い学力を定着させる
また合言葉は「日本一楽しく中学受験できる私立小学校」としており、高い学力の定着を図るとともに、自ら学ぶ姿勢を育み、学習する楽しさを実感できるような指導を展開しています。小学校で育んだ力が将来、社会の一員として活躍するための基本になると考えているようです。
東京都市大学附属小学校の授業カリキュラム
ここからは東京都市大学附属小学校独自の授業カリキュラムについて解説していきます。
3段階の学びコンセプト
前述のように、「からだ全体で学ぶ」、「共に学ぶ」、「自ら学ぶ」の3段階に分けて学びのコンセプトを、設定しています。
これによってお子さんたちの、成長段階に合わせた指導が実現できます。
勉強集中月間と行事集中月間
毎月を勉強集中月間か行事集中月間のどちらかに設定しています。
これにより学び・体験それぞれに十分な時間をかけ、内容を深められるでしょう。
お子さんたちも、ひとつの目標に集中して取り組めるようになるため、メリハリのある学校生活が期待できます。
たてわり活動
年に数回行われるたてわり活動では、それは上学年が下学年と交流する集会を自分たちで企画します。
この活動を通して下学年を優しくお世話する経験を通して、高学年としての自覚やリーダー性を育てることが目標です。
主にたてわり活動には以下のものがあります。
- たてわり三色対抗運動会
- 通学方面別集会
- 他学級・他学年との昼食会
- 他学級・他学年との交流遊び
東京都市大学附属小学校の年間行事
4月 入学式 修学旅行(6年)
5月 運動会
6月 学力テスト1(4・5年)実力テスト1(6年)
7月 林間学校(1〜3年)臨海学校(5年)
8月・9月 水泳大会(4〜6年)前期終業式
10月 後期始業式 音楽発表会
11月 学力テスト2(4・5年)実力テスト(6年)
12月 個人面談
1月 OPセレモニー 新一年生入学説明会
2月 学力検査(1〜5年)卒業記念旅行(6年)
3月 卒業式
東京都市大学附属小学校の進学情報
令和4年度卒業生は計198人でした。そのうち17人が系列校である東京都市大学附属中学校に進学しています。またその一方で181人は外部の中学校に進学しました。
令和4年度の進学先は以下の表の通りです。
浅野中学校 | 麻布中学校 | 開成中学校 |
慶應義塾普通部 | 桜蔭中学校 | 栄東中学校 |
佐久長聖中学校 | 等々力中学校 | 早稲田中学校 |
この他にも、様々な中学校の合格者を輩出しています。
東京都市大学附属小学校の学費
初年度にかかる学費は、入学受験受験料を含めて1,496,000円です。詳細な内訳は以下の通りです。
- 入学金 300,000円
- 授業料 576,000円
- 維持料 200,000円
- 施設設備料 170,000円
- 給食預り料 93,000円
- 父母の会預り金 12,000円
- 学級費預り金 50,000円
- 校外活動費預り金 30,000円
- ICT教育費預り金 40,000円
その他にも、制服やカバンなどの学用品代、教材費、校外学習費等が必要になります。
東京都市大学附属小学校の入試を徹底解説!
ここからは、東京都市大学付属小学校の入試情報について解説していきます。実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、東京都市大学付属小学校の入試を検討している方はぜひご覧ください。
また、東京都市大学付属小学校の入試概要は、入学案内で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。
東京都市大学附属小学校の入試情報
入試日程
東京都市大学附属小学校の入試は、例年11月上旬に1回行われます。
2024年度募集要項は以下の通りです。
出願期間 | 2023年10月1日(日)6:00~2023年10月4日(水)23:59 |
入学選考 | 2023月11月2日(木)・11月3日(金・祝)11月4日(土) 3日のうち、希望するいずれか1日[個人・集団テスト・保護者面接] |
合格発表 | 2023年11月5日(日)インターネット9:00~入学手続期日まで校内掲示11:00~12:00 |
入学手続 | 2023年11月5日(日)9:00~11月6日(月)23:59まで |
定員・倍率
東京都市大学附属小学校の定員は男女計76名で、倍率は男子が6倍、女子が2〜3倍で推移しています。
2024年度入学試験の結果は以下の通りです。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 390 | 189 | 579 |
受験者数 | 314 | 135 | 449 |
合格者数 | 52 | 56 | 108 |
倍率 | 6.0 | 2.4 | 4.2 |
入試の概要について
東京都市大学附属小学校の入学試験は、ペーパーテスト、集団テスト、運動テストによる総合評価です。
保護者にはお子さんの試験と並行して、保護者面接が行われます。
お子さんの試験3つはいずれも10〜20人単位で行います。
試験時間は合計で1時間30分であり、各試験30分目安で設定されているようです。
ペーパーテスト
ペーパーテストでは毎年「話の記憶・数量・言語・常識・推理・思考・観察力」など、多岐にわたる問題が出題されます。
その中でも、音声でお話を聞いた後お話の内容にあうものを選ぶ「お話の記憶」と「模写」は過去10年毎年出題されています。
以下が2023年度の過去問の一例です。
1.同じ季節を表すイラストを選ぶ問題
2.名前の音の数が同じものを選ぶ問題
3.与えられた図形を回転させる問題
これらのどんな問題でも、しっかりと指示を聞き、自分の頭で考えて速やかに取り組む力が求められます。
また出題の特色として、様々な項目で1問目は基礎レベル、次は応用レベル、最後は難問というように段階別に設定されていることがあります。
まずは基礎レベルの問題が解けるように繰り返し同じような問題を解きましょう。
集団テスト
集団テストでは、グループに分かれて行う制作が頻出課題です。作品は各個人で作ることが多いですが、2020年度までは使う道具をグループ内で共有していました。この作業を通して生活習慣や社会性も見られていました。以下が2023年度に出題された問題の一例です。
1.しりとりゲーム(やっていない人は応援)
2.秋と関係あるものを描く
3.「い」から始まるものを描く
絵画の作成途中にはテスターから質問されるので、作業中でもハキハキと答えられるよう意識を持って取り組むことが大切です。
またグループ内では「貸して」「どうぞ」など自分から声をかけ、次に使う人のために道具の置き場所を考えるなど、社会性のある行動を求められています。日頃から、初対面のお子さんと遊ぶ経験を積んでおくと良いでしょう。
運動テスト
運動テストでは毎年模倣体操が行われています。
この運動テストでは運動能力より、状況が変わっても落ち着いて行うべきことに取り組めているかが見られています。
2023年度では「100%勇気」の音楽に合わせてテスターのお手本を見ながら、膝の屈伸などを行うという課題が出題されました。
対策としては、過去問を参考に実践形式で練習しておきましょう。
保護者面談
東京都市大学附属小学校の入試ではお子さんの試験と並行して両親に対して、保護者面談が行われます。保護者面接では、両親の参加が求められ、5分〜10分程度で行われます。
保護者には志望理由などの基本的な内容の質問をされるようです。以下は保護者に対する質問の一例です。
1.志望理由
2.子供の日頃の様子
3.休日の過ごし方
4.家庭の教育方針
基本的に父親に最初に質問がされ、その後母親に質問が行われることに注意しましょう。
まとめ
東京都市大学附属小学校は東京都にある共学の私立小学校で、1956年に創立された歴史ある小学校です。
お子さんの成長段階に合わせた指導を行っており、学習の楽しさを実感しながら高い学力の定着を実現できます。
女子の倍率は2〜3倍なのに対して、男子の倍率は6倍高いので、男女共にですが特に男子は試験対策を怠らないようにしましょう。
入試では「ペーパーテスト・集団テスト・運動テスト・保護者面接」が実施されます。お子さんと協力して対策しておきましょう。
家庭内の対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾で対策していきましょう。
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