湘南白百合学園小学校はどんな学校?学校生活から入試情報まで徹底解説!

湘南白百合学園小学校は、神奈川県藤沢市にあるカトリックの小中高一貫女子校です。

1937年に設立された約90年の歴史がある学校です。

小中高一貫校のため、ほとんどの生徒がそのまま中学・高校へと進学していきます。
そのため小中高の連携が盛んに行われていることも特徴的です。

高校からは多くの生徒が難関大学へと進学します。

また駅から徒歩で10分以内で通学可能であるため、立地、アクセスも良いと言えるでしょう。

当記事では、そんな湘南白百合学園小学校の学校生活から入試対策まで、私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。

湘南白百合学園小学校の基本情報

■住所 
〒251-0035
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-2-30

TEL:0466‐22‐0200

公式サイト:湘南白百合学園小学校

交通情報

  • JR東海道線「藤沢」駅より小田急線乗り換え、「片瀬江ノ島」駅下車徒歩5分
  • JR横須賀線「鎌倉」駅より江ノ電乗り換え、「江ノ島」駅下車徒歩10分
  • 湘南モノレール「湘南江の島」駅下車徒歩10分

基本情報

経営学校法人 白百合学園
共学・男女別女子校
生徒数1学年約108名
制服あり
給食なし(お弁当、パン、牛乳の注文可)

制服

湘南白百合学園小学校では、セーラー服タイプの制服が採用されています。
生徒たちは白百合の花を図案化した校章の付いたランドセルを背負って登下校します。

<夏服>
夏服は白と紺色のセーラー服タイプの制服です。
また、制帽として白い帽子が採用されています。
夏期にはワンピースでの通学も可能です。

<冬服>
冬服としては紺色のセーラー服が採用されています。
春・秋・冬にこのセーラー服を着用します。
冬の制帽は夏とは違い、紺色です。

教育理念・教育方針

湘南白百合学園小学校の校訓は「従順・勤勉・愛徳」です。

<従順>
【意味】・・・「正しいこと、よいことは進んで引き受け、最後まで責任を持って果たす」

湘南白百合ではキリスト教の精神に基づいた一人一人を大切にした教育を心がけています。

イエス・キリストによると、
「神様は、ありのままのあなたを愛され、いつも共にいてくださる。」
だそうです。この教えに基づき、一人一人をかけがえのない存在として受け止め、個を大切にした教育を行っています。

<勤勉>
【意味】・・・「すすんで学び、何ごとにも真剣に取り組む」

湘南白百合によると「女性の特性を生かした教育」が行われているようです。
その教育によって、一人ひとりの能力を十分に引き出し、自立を促しています。

<愛徳>
【意味】・・・「思いやりの心をもってお互いの成長としあわせをねがい、よろこんで助け合う」

湘南白百合では、「お子さんは可能性の塊、どこに才能があるかわからない」という考え方のもと、「当たり前のことが当たり前にできる教育」が行われています。
挨拶や人の話を聞くこと、整理整頓をすることといった当たり前のことができるように教育が行われているようです。

湘南白百合学園小学校のカリキュラム

湘南白百合学園小学校では基礎基本の定着の上に立った発展学習を心がけています。

1・2年時に、国語・算数の反復練習を毎日行い、自然と学習習慣が身につくように指導しています。3年生からは、教員の専門性を生かした教科担任制を採用し、探究的な学びを深めるよう促しているようです。

また、湘南白百合に特徴的なのが「宗教」「体験学習」です。

以下でそれらを詳しくみていきます。

<宗教>

1年生では神様のことを、2・3年生はイエスの生涯やたとえ話について学びます。
また、4・5年生は旧約聖書を学び、6年生は神様との関わりの中での自らのあり方について学びます。

学年に応じて異なる視点から宗教についての学びを深めていることが特徴的です。

6年間の授業を通じて、人を愛することの大切さや、生き方について学ぶようです。

<体験学習>

さらに、体験学習も特色の一つです。「体験することでより深く理解し、積極性を育む」という目標のもと、さまざまな体験学習を通じて、楽しみながらこれからの社会を生き抜く力を身に付けていきます。

4年生でおこなわれる体験教室では、グループに分かれて課題解決に挑戦します。

また、5年生では自然の中でハイキングをしたり真夜中の森を歩く野外学習が行われるようです。

湘南白百合学園小学校の学校生活

クラブ活動・委員会活動

<クラブ活動>
湘南白百合学園小学校では、4年生からクラブ活動が始まります。
どの生徒も、自分の希望するクラブに所属することができ、学級活動とは異なる達成感や社会性を得られます。

<委員会活動>
学校生活を向上させ、より豊かにするために5・6年生の児童で活動しています。児童の自発的な活動を通して、自主性や社会性、個性の伸長を図ることを目的としています。

委員会の一例としては、図書委員会や音楽委員会、体育安全委員会、福祉委員会といった委員会があります。

湘南白百合学園小学校の年間行事

湘南白百合学園小学校の進学情報

白百合学園は小中高一貫の学校であるため、小学校卒業後、生徒のほとんどは中学校へと内部進学していきます。そして中学校卒業後も、ほとんどの生徒が高校に内部進学します。

以下が高校の2023年度の合格実績です。

国公立大学私立大学
東京大学1名慶應義塾大学27名
東京医科歯科大学1名立教大学42名
京都大学1名青山学院大学25名
横浜市立大学3名早稲田大学18名
千葉大学2名上智大学23名

高校卒業後は生徒の多くが難関大学に進学します。私立大学への進学者が多いことが特徴的です。

湘南白百合学園小学校の学費

初年度にかかる費用は1,155,000円で、内訳は以下の通りです。

  • 検定料 25,000円
  • 入学金 300,000円
  • 入学時施設設備費 200,000円 
  • 教育充実費 150,000円
  • 授業料 486,000円
  • 施設設備費 144,000円

湘南白百合学園小学校の入試を徹底対策!

ここからは、湘南白百合学園小学校の入試情報について解説していきます。
実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、湘南白百合学園小学校の受験を検討している方はぜひご覧ください。

また、湘南白百合学園小学校の入試の概要は、入試要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。

入試情報

湘南白百合学園小学校の入試情報

入試日程

2024年度入学試験の日程は以下の通りです。

出願期間2023年9月1日(金)9:00~9月8日(金)17:00
入学選考面接 2023年9月16日(土)(A・B日程共通)2023年10月17日(火)(A日程)2023年10月18日(水)(B日程)
合格発表10月17日(火)20:00~翌日23:00(A日程)10月18日(水)20:00~翌日23:00(B日程)
入学手続き2023年10月19日(木)13:30~14:00(A日程)2023年10月20日(金)13:30~14:00(B日程)

定員・倍率

2023年度の入試結果は以下の通りでした。

合格者志願者数倍率
A日程非公開非公開約1.2
B日程非公開非公開約1.4

合格者、志願者数ともに非公開です。倍率に関してはB日程の方が高いようです。

入試の概要について

湘南白百合学園小学校の入試には、ペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、運動テスト、親子面接の5種類があります。以下で詳しい内容について見ていきます。

ペーパーテスト

2022年度入試においては、「話、数量、言語、推理・思考、常識、模写」の分野から出題されました。特に「話、数量、推理・思考」は毎年出題されており、頻出です。

<話>
2022年度入試では、話の記憶が出題されました。出題例は以下の通りです。

・話を聞いて、出てこなかった動物の絵に×を付ける。
・登場した動物がどこに行ったか、当てはまる絵に丸を付ける。

湘南白百合の話の記憶はさほど難しくありません。文章自体は少し長めなので、一つひとつ順序立てて物語を記憶するようにしていきましょう。

また、名称をしっかり認識する能力を養いましょう。

<数量>
2022年度入試では、下のような問題が出題されました。

・いくつの積み木が積み上げられているかを数え、それと同じ数の積み木を使っている積み木の絵を選ぶ。
・ウサギがケーキを3つ売った時、あと何個がケーキ屋に残っているか丸を付ける。

数量の問題では、数の増減や数の対応など、さまざまな問題が出題されます。素早く数える力スムーズに数を操作する力をつけておく必要があります。

<言語>
2022年度入試ではしりとりの問題が出題されました。

・「カニ」からはじめ、絵のものをつかってできるだけ長くしりとりを続ける。

言語分野は基本的な問題が多く出題されます。確実に得点できるように、同頭語しりとりの力を養っておきましょう。

<推理・思考>
2022年度入試では重さ比べの問題が出題されました。
以下がその問題です。

・シーソーが絵のようにつりあっている(丸1つと三角2つ、丸1つと四角3つがつりあっている)とき、シーソーがつりあうのはどのような時か、絵を見て丸を付ける。

推理・思考分野では重さ比べ対称図形をはじめ、迷路や四方図などの過去に出題された問題には対応できるようにしましょう。
近年では、練習しただけでは解決できない思考力を要する問題も出題されているため、日常生活の中で自分で考える力や物を見る能力を養うことが重要になってきます。

<常識>
2022年度には絵の中の物を分類するという常識問題が出題されました。

・4つの絵をみて、一つだけ仲間はずれのものに丸を付ける。

常識問題は大きく分けて3つに分類することができます。

1 理科的常識
2 社会的常識
3 生活常識

理科的常識については、動物園や植物園に足を運ぶなど、お子さんの五感を刺激する学習が必要です。一方で交通ルールなどといった社会的常識は、日常生活の中で保護者が意識して教えるだけで対策できるものです。生活常識については、仕事と乗り物の一致がよく問われます。これもお子さんに対して日常生活の中で教えることができるでしょう。

<模写>
2022年度には、模写として点図形が出題されました。これは絵を見て同じ図形をかくものです。
この年の入試問題では、波模様を書かなければならず、少し戸惑ったお子さんもいらっしゃったかもしれません。点や直線だけではなく曲線など特殊な線もかけるように練習しておきましょう。

個別テスト

2022年度においては巧緻性を問う問題が出題されました。

オムライスを作る、という課題で詳細は以下の通りです。

オムライスの枠が印刷された台紙、六角形(黄)、台形(赤)、ひし形(青)、三角(緑)のカードが数枚ずつ入った袋、折り紙数枚、クーピーペン(緑)、スティックのりが用意されている。台紙の枠に枠にぴったり入るようにカードを置き、のりを使い台紙に貼る。枠の周りをクーピーペンで大きくかこみ、お皿に見立てる。折り紙をちぎってお皿の中に貼り、つけ合わせにする。

巧緻性の対策としては、日頃からいろいろな道具に触れておくことが大切です。
はさみやのりも一つのものを使うのではなく、さまざまな大きさの物を使い、本番でどのようなものが配られても安心できるようにしておきましょう。

集団テスト

集団テストでは、「リズム、身体表現」の二つが問われました。
以下のようなテストが2022年度には出題されています。

・「さんぽ」の曲に合わせて、テスターの動きをまねしながらダンスをする。
・スクリーンに映し出される海の絵を見ながら、海の生き物のまねをする。

これは運動テストにもいえますが、リズム、身体表現を鍛えるために、日頃の勉強の合間に軽く身体を動かすようにしていきましょう。

運動テスト

2022年度入試では、「連続運動」が出題されました。
以下がその詳細です。

①スタートからケンパーでラインまで進む
②スキップで机まで進んだら上に置いてある縄跳びをとり、「やめ」と言われるまで縄跳びを続ける
③テスターのところまで歩き、テスターとじゃんけんをする。勝ったら赤い平均台、負けたら青い平均台、あいこのときは緑の平均台を渡る。
④渡り終わったら、もとの場所に戻り体操座りで待つ。

運動テストでは、4年連続で縄跳びが出題されています。体力や粘り強く取り組む姿勢が必要です。ただ運動の能力だけでなく、指示をきちんと聞けるかも見られています。話を聞く姿勢にも意識を向けるようにしましょう。

親子面接

面接は保護者とお子さんの3人で行われます。
以下が実際に出題された質問例です。

<お子さんに向けて>
・お名前を教えてください。
・お家ではどんなお手伝いをしますか。
・幼稚園(保育園)では何をして遊びますか。
・お父さん(お母さん)とは何をして遊びますか。

<父親に向けて>
・本校とご家庭の教育方針では、どのような点が共通していますか。
・お休みの日にはお子さんとどのように過ごされていますか。
・お子さんの仲良しのお友達の名前を教えてください。

<母親に向けて>
・ご家庭の教育方針について教えてください。
・カトリックの女子校をどのように思われますか。
・子どもの教育で重要な点は何だと考えていますか。
・小学校生活を通じて、お子さんにはどのように成長してほしいですか。

お子さんに対しては名前や生年月日以外にも、好きな遊びといった日常生活に関する質問がされます。父親に対しては志望理由や仕事の内容、キリスト教教育についてなどが問われ、母親に対しては、子どものトラブル時の対応などが質問されます。

待合室では持参した絵本や折り紙などで静かに待ちます。普段から絵本の読み聞かせなどを通して長時間集中できる力を身につけ、静かに待つ習慣をつけておきましょう。

まとめ

湘南白百合学園小学校は神奈川県藤沢市にあるカトリックの小中高一貫女子校です。

ほとんどの生徒が小学校卒業後は内部進学で系列の中学・高校に進学していきます。

入試問題についても、頻出分野がわかりやすく、対策がしやすいといえるでしょう。
読みきかせなどの家庭学習だけでなく、野外での活動も積極的に取り入れることが受験対策には有効です。

家庭内の対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾などで対策していきましょう。

苦手に合わせて一単元から対策できますので、ぜひご家庭での対策にご利用ください。

この記事を書いた人

アバター画像

たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

30年以上に渡り、難関有名小学校の合格者数において、トップクラスの実績を輩出しています。

【2024年度】
立命館小学校 合格者数 No.1
同志社小学校 合格者数 No.1
その他、多数の私立小学校で合格実績あり!

TAMでは、優秀な受験生を育てるだけでなく、将来、グローバル社会で活躍することができる人財を育成するため、様々なオリジナル教育メソッドを開発。たのしく(T)、あそびながら(A)、まなぶ(M)ことができる唯一の幼児教室です。