横浜雙葉小学校はどんな学校?学校生活から入試情報まで徹底解説!

横浜雙葉小学校は、横浜雙葉学園の系列校で、1914年に設立され、約110年の歴史を持つ神奈川県の私立小学校です。

キリスト教カトリック系の学校で、宗教教育を通した道徳心の育成に力を入れていることが特徴です。さらに、小中高一貫教育を行っているため、独自のカリキュラムで生徒一人ひとりに寄り添った教育を行います。

高校までの一貫教育に力を入れており、卒業後はほぼ全生徒が横浜雙葉高等学校まで内部進学します。横浜雙葉高等学校は、東大・早慶合格者を多数輩出する進学校です。

当記事では、そんな横浜雙葉小学校の学校生活から入試対策まで、私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。

横浜雙葉小学校の基本情報

■住所
〒231-8562
神奈川県横浜市中区山手町226

TEL:045-641-1628
FAX:045-664-2410

公式サイト:横浜雙葉小学校

交通情報

  • みなとみらい線「元町・中華街」駅・JR根岸線「山手」駅より 徒歩15分
  • 横山市営バス「上野町」・「妙香寺」バス停、神奈川中央交通「元町公園前」バス停より 徒歩5分

※「桜木町」駅と学校を直接結ぶスクールバスが登下校時に運行されています。

基本情報

経営学校法人 横浜雙葉学園
共学・男女別女子
生徒数1学年約80名
制服あり
給食なし

制服

夏服は水色のワンピースで、冬は濃紺のボレロを着用します。

校訓・教育理念

横浜雙葉小学校は、キリスト教カトリックの教えに基づき、校訓として「徳においては純真に 義務においては堅実に」を掲げています。

この校訓には以下のような意味が込められています。

「徳においては純真に 義務においては堅実に」
・・・神、他人、自分に対して、誠実であること。そして、自分のすることは努力と責任をもって最後までやり遂げること。

横浜雙葉小学校はカトリック系の学校であるため、全ての人間は神によってすばらしい才能を与えられているとの考えを重視しています。

横浜雙葉小学校の教育で重視されているのは、一人ひとりの才能を他者のために活かすことができるように伸ばすことです。

教育理念として掲げているのは以下の3つです。

  1. ひとは自分の力だけで生きているのではなく、神さまとまわりの人に生かされていることに気付き、感謝と謙虚の心を持つこと
  2. イエス・キリストの生き方にならうこと
  3. 地球社会の一員として自然や他国の人を大切にし、ともに生きること

特に、「イエス・キリストの生き方にならう」という教えには、

  • 「ありのままの自分に与えられた才能に気付き、自信をもって伸ばす」
  • 「周りの人とともに助け合って生かし合う」
  • 「人に左右されず責任をもって自由に決断する」

などの意味が込められています。

横浜雙葉小学校のカリキュラム

小中高一貫教育

横浜雙葉学園が小中高一貫校であるという特徴を活かして、12年間という長い時間の中で年齢とそれぞれの到達度に合った質の高い学習を行います。そのため、学習指導要領にプラスした雙葉独自のカリキュラムが可能です。

それだけでなく、ゆとりある時間を活かし、「人を愛する心」「感謝や思いやりの心」を育みます。

専科制

担任は主に国語と算数を担当し、他の教科では科目ごとに専門の教師が教鞭を取る専科制が採用されています。

専科制では、専門の教師が教えるため、きめ細かい指導を受けることができます。

さらに、これにより複数の教師が授業を行うチームティーチング制が行われ、一人ひとりに寄り添った教育が可能です。

図書教育

子どもたちの多様なニーズに応えるため、図書室の蔵書数は3万冊以上です。

司書教諭は生徒一人ひとりの読書の傾向を把握しており、学齢や正確に合った本を紹介し、新たな本との出会いを後押しします。

また、図書の授業が設けられており、読書指導として絵本の読み聞かせストーリーテリングが行われ、お子さんの豊かな心と想像力を育みます。

ICT環境

校内にはWi-Fi が完備されています。1人に1台iPadを配布し、電子黒板も設置されています。こうした機器を充実させるだけでなく、情報モラル教室でICT機器の正しい使い方も同時に学びます。

宗教教育

聖堂で週に1時間の宗教の授業があり、キリスト教を通して「人を愛する心」「感謝と思いやりの心」を育みます。

それだけでなく、課外宗教といって週1回の宗教の授業以外でもキリスト教教育が行われます。

キリスト教教育はお子さんだけでなく、保護者の方も対象です。母親や父親に向けて土曜会や母親キリスト教講座、宗教講演会があります。

キャリア教育

横浜雙葉小学校では小学校の段階からキャリア教育が行われます。卒業生による課外授業が雙葉サポーター制度という枠組みで行われます。

高学年になると、様々な分野で活躍する卒業生の方による講演会が行われます。

講演に来る卒業生の職業は、アナウンサー、音楽家、弁護士、医師、外交官と幅広いです。
お子さんが自分の進むべき道を見つけるのに役に立っています。

横浜雙葉小学校の学校生活

クラブ活動

5〜6年生はいずれかのクラブ活動をすることになります。

一人ひとりがすきなクラブを選んで、楽しみながら異学年交流を行います。
クラブ活動の種類は豊富です。

クラブ活動の例は以上の通りです。

施設

学級園といって、季節ごとにお花や野菜を育てる施設があります。田んぼにはザリガニやメダカなどがおり、自然と触れ合う場所となっています。

横浜雙葉小学校はカトリック系の学校であるため、御聖堂があります。ここでは1週間に1時間ある宗教の授業が行われ、聖書の話や祈りを通して一人ひとりの存在の大切さに気付きます。

横浜雙葉小学校の年間行事

運動会、学芸会、展覧会は、お子さんが運営する立場になることで責任感や自立性を養う場です。それだけでなく、保護者の方がお子さんの成長を実感できる非常に重要な機会にもなっています。

横浜雙葉小学校の進学情報

内部進学について

横浜雙葉学園は小中高一貫教育を推進しているので、全員が横浜雙葉中学校へと内部進学可能です。

ごく稀に他の有名私立中学校へと進学されるお子さんもいます。

また、中学校卒業後も全員が横浜雙葉高等学校へと進学可能です。
横浜雙葉高等学校は、東大に2名、早慶に65名以上の合格者を出す進学校です。

横浜雙葉小学校の学費

初年度にかかる費用は約1,573,880円で、内訳は以下の通りです。

  • 検定料 25,000円
  • 入学金 300,000円
  • 施設設備資金 250,000円
  • 授業料 540,000円
  • 児童経費 348,000円
  • その他 110,880円

横浜雙葉小学校の入試を徹底解説!

ここからは、横浜雙葉小学校の入試情報について解説していきます。

実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、横浜雙葉小学校の入試を検討している方はぜひご覧ください。

また、横浜雙葉小学校の入試情報については、募集要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。

横浜雙葉小学校 | 入学試験

横浜雙葉小学校の入試情報

日程

日程
出願期間8月1日(木)10:00~8月3日(火)15:00
面接日9月初旬~9月中旬
入学試験日10月17日(火)
合格発表日10月19日(木)10:00

定員・倍率

定員は、女子約80名です。以下が2023年度入試の定員、倍率です。

受験者数合格者数倍率
2023年度402805.0
2022年度435805.4
2021年度335804.2

試験の内容について

入試は、考査親子面接に分かれます。考査では、ペーパーテスト、数の操作と指示作業、集団テストが行われます。

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、例年「言語」、「数」、「図形」、「常識」などの範囲から非常に難易度の高い問題が出題されます。

どの分野でも、指示をしっかりと聞いて取り組む力が重要です。複数の支持を的確に理解する力、そして物事に取り組むための集中力を身に付けましょう。

以下では、それぞれの分野について、出題傾向とその対策について解説します。

言語

例年、比較的長い絵本を用いて内容理解を求める問題語彙問題が出題されます。

絵本から出題される問題は、登場人物を把握し、誰が何をしたのかなどの話の流れを理解することが大切です。対策として、日頃からたくさんの絵本に触れておきましょう。

語彙問題に関しては、基本的な学習ができていれば正解できる問題なので、日々の学習を怠らないようにしておけば大丈夫です。

<出題例>
5匹のうさぎさんが並んで金魚すくいをしています。金魚は9匹いて、右のうさぎさんから順に2匹ずつ金魚をすくいます。1匹しか金魚をすくえないのは右から何番目のうさぎさんでしょうか。

数の増減や多少を比べる問題だけでなく、かけ算やわり算の基本的な概念に関係する問題も出題されます。また、両者を組み合わせた複合問題も出題されます。

基本から応用までしっかりと対策しておきましょう。

図形

例年、図形問題では、「反転させたものが同じ形なのかどうか」や「複数の図形を組み合わせたらどんな形になるか」といったことが問われています。

回転した図形や、複数の図形が組み合わさってできた図形を分割して正確に判断する能力を身に付けましょう。

常識

<出題例>
私は歩くときに使います。私は使ってくれる人がお出かけするのを待っています。働き者ですが、お出かけが終わると玄関でじっと待っています。

私は、スリッパ、靴下、靴のどれでしょう。

例年、なぞなぞ形式でいくつかのヒントから正解のものを当てるという問題が出題されます。一つ一つのヒントをしっかりと聞き取って考える力が重要です。

日頃からなぞなぞやクイズに親しんでおくと良いでしょう。

数の操作と指示作業

2023年度入試ではシールを使った指示作業が出題されました。しっかりと指示を聞いて、適切な数のシールを貼り付ける必要があります。さらに、シールを丁寧に貼り付ける手先の巧緻性も求められます。

日々のお手伝いなどで、数に関する指示を聞いて、正確に取り組むという練習をすると良いでしょう。

運動テスト

運動テストでは、準備体操、かけっこ、指示行動が出題されます。

指示をしっかりと聞いて、めりはりをつけて積極的に行動することが重要です。

だらだらとしないように注意しましょう。

基本的な運動機能も評価されるので、走る、投げる、スキップ、ケンケン、ジャンプするといった動きについては練習しておきましょう。

面接・親子ゲーム

保護者面接の参加者は、お子さん、父親、母親、面接官(校長と教頭の2名)4者です。

面接とともに、親子ゲームも行われます。

面接は、父親→母親→親子ゲーム→お子さんの順で侵攻します。

面接

面接での実際の質問は、以下の通りです。

<父親>
・横浜雙葉についてどのような印象をお持ちですか。
・家事で協力していることは何ですか。
・お子さんには成長してどんな人になってほしいですか。

<母親>
・お仕事はしていますか。また、仕事についてどのようにお考えですか。
・子育てで大切にしていることは何ですか。
・カトリック教育についてどのようにお考えですか。

<お子さん>
・幼稚園では何をして遊びますか。
・お父さん、お母さんにありがとうと言いたいことは何ですか。
・お家のお手伝いで気を付けていることは何ですか。

教育方針や普段のお子さんの様子については、父親・母親のどちらも質問されるので、答えに齟齬がないように事前に共有しておきましょう。お子さんは、幼稚園でのことを質問されるので、日頃から幼稚園で起きたことについて話すと良いでしょう。

例年、体験入学や説明会の印象を聞かれることが多いため、必ずそれらには参加するようにしましょう。

親子ゲーム

親子ゲームでは、形当てゲームが出題されました。

お子さんと保護者がボードを挟んで向かい合い、お子さんがボードに貼ってある図形について保護者に説明します。そして、保護者がそのお子さんの説明を元にしてその図形を再現します。

その後は、保護者とお子さんの役割を替えて、全く同じことをします。

親子ゲームで見られているのは、課題を正確にこなせているかではなく、日常の親子関係やコミュニケーションのあり方です。

日頃から親子で一緒に遊ぶ機会を設けると良いでしょう。

まとめ

横浜雙葉小学校は約110年の歴史を持つ神奈川県の私立女子小学校です。

カトリック系の学校のため、宗教教育を通した道徳教育に力を入れています。

また、専科制と小中高一貫教育によって、きめ細かい指導と生徒一人一人の個性に寄り添った教育を両立していることも特徴の大きな1つです。

小学校卒業後はほとんどが系列校の横浜雙葉高等学校へ内部進学します。横浜雙葉高等学校は東大・早慶などの難関大合格者を多く輩出する進学校です。

入試倍率は5.0倍と非常に高く、しっかりとした対策を行いましょう。

横浜雙葉小学校の受験対策はTAM教材で

幼児教育のTAMでは、お子さんの苦手やお受験対策に合わせて活用できる教材を販売しています。
1冊から購入可能ですので、ぜひお役立てください。

この記事を書いた人

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たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

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