江戸川学園取手小学校は、茨城県取手市にある男女共学の私立小学校です。
江戸川学園は2014年に江戸川学園取手小学校を開校し、茨城県初の小・中・高12ヵ年一貫教育を実現しました。江戸川学園取手小学校の児童は、原則として全員が中等部へ進学します。
規律ある進学校として、「心力」「学力」「体力」のバランスのとれた教育で、将来のリーダーに必要な能力を養成することを目指しています。
江戸川学園取手小学校の基本情報
■住所
〒302-0032
茨城県取手市野々井1567番地3
TEL:0297-71-3353
FAX:0297-71-3354
公式サイト:江戸川学園取手小学校
交通情報
- 常磐線取手駅からスクールバスにて10分
- つくばエクスプレス守谷駅からスクールバスにて20分
基本情報
経営 | 学校法人江戸川学園 |
共学・男女別 | 共学 |
生徒数 | 1学年約100名 |
制服 | あり |
給食 | あり |
教育理念・教育方針
江戸川学園取手小学校の教育理念は「心豊かなリーダーの育成」です。
「規律ある進学校」を教育方針に掲げ、「心力」「学力」「体力」のバランスのとれた三位一体の教育を目指しています。
個性を尊重し一人ひとりの可能性を伸ばすとともに、人間教育に重きを置き、他を思いやる豊かな心を育てることを目標としているようです。
また、校訓に掲げられているのは以下の3つです。
①「誠実」何事においても誠心誠意をもって取り組む心を大切にする。
②「謙虚」素直な心で自分を見つめ、学びの姿勢を大切に自己の向上に努める。
③「努力」勉強にスポーツに人格形成に一生懸命に励み、切磋琢磨する。
江戸川学園取手小学校のカリキュラム
江戸川学園取手小学校の教育には10の特色があります。
1.心の教育としての「道徳の学習」を重視
江戸川学園取手小学校では、心の教育としての「道徳の学習」を重視し、礼儀正しく道徳的実践力があり、人間性豊かな思いやりのある児童を育てることを目指しています。
具体的には、「リーダー・イン・ミー」のテキストを活用し、「7つの習慣」に基づいたリーダーシップ教育の学習をしています。
以下のような活動も実施されているようです。
- 児童一人ひとりの夢を描いた「夢ボード」を多目的室に設置し、夢や目標への意識付けを行う
- 1 年に2回の「リーダーシップ・デイ」を設ける
- 児童はリーダーシップノートを制作し、毎日自分の行動をふりかえる
2.「第2の母語」をめざす、英語教育
江戸川学園取手小学校の英語学習は、「楽しく、無理なく学習する」ことを目指したものです。
1〜4学年は、週2時間、「聞く」「話す」重視の授業で基本的な日常会話を取得します。
児童のお気に入りの歌やチャンツ、ゲームなどを取り入れているようです。
5学年からは、週3時間、「読む」「書く」の学習を加え英語の知識の体系化を図ります。
英語のしくみを学び始めるとともに、語彙力とコミュニケーションスキルをレベルアップさせることが目的です。
また、世界で活躍する土台を作るため、オーストラリア語学研修や海外校との交流、希望者に向けた英語親子学習やイギリス・アカデミック・ツアーなどを行っています。
3.思考力の源となる国語教育
江戸川学園取手小学校では、すべての教科の基礎であり、思考力の源となる「読書指導」に力を入れています。
具体的に行っているのは、独自の「朝の読書タイム」「雨の日読書」「学童保育の読書」のほか、国語の時間割の中の「読書指導」などです。
他にも、相手意識を持つために、先生や保護者あての手紙のように日記を書く「絵だより」や、読んだ本を記録し、10冊毎に貯める「読書貯金」という取り組みがあります。また、読書記録を挿絵とともに共有掲示板に貼り出し、おすすめの本を紹介し情報を共有することで、読書欲を高めているようです。
4.論理的思考力や探究心を育む
プレゼンテーションやディベート、インタビュー、協働学習など自分の考えを発展させたり、論述し合ったりする活動を多く取り入れています。
「なぜ」を「知りたい」という探究心へと結びつけ、さらに子どもたち同士で意見を交換することで、考えが深まることを体感させるためのものです。
5.充実した学びで、多様な表現力を身につける
江戸川学園取手小学校では、体験重視の学習で感性や創造性の育成を図っています。
自分で考えていることを、相手に分かりやすく伝えることができるプレゼンテーション(日本語・英語)、朗読、合奏、合唱、絵画、工作と様々な表現力をバランス良く身につけることが目的です。
6.専任教師による授業で高い学力修得をめざす
教科担任制を取り入れ、専門的な指導のもと、深く考え表現できるようサポートしているようです。
1人の児童に複数の教員が関わることで、学習や生活を多角度から支援しています。
教員間の連携も密に取ることで児童の様子を共有し、一人ひとりに合わせた柔軟な対応を図っています。
7.ICT機器を活用し、情報リテラシーの獲得に努めます
PC室に常設されたタブレット端末を用いて1年生からICTスキルを身につけます。
学年が上がると1人1台タブレットを所有し、情報リテラシーの獲得だけでなく、タブレット活用によるより分かりやすい授業を目指しているようです。
江戸川学園取手小学校ICT教育の基本方針は以下の3つです。
1.「江戸川学園取手小学校ICT教育」を通じて学習活動をさらに充実させる
2. ICTを活用し「さらに分かる授業」で子どもたちの確かな学力を育てる
3. 小・中・高12ヵ年一貫教育を見据えた「多様な学習活動」を実施する
8.コミュニケーション能力を育て将来のリーダーに
「7つの習慣」プログラムに基づき、リーダーシップの文化を創り上げることを掲げています。
児童が学校をよくするために進んで自分の才能を生かし、学校生活の中で自分の価値を実感するためのものです。
また、夢を実現するためにできること・すべきことを考え、主体的に行動する力と、自らの思考や感情を律し今後の成長のために進んで学ぼうとする力を育もうとしています。
9.世界で活躍する土台をつくるグローバル教育
多彩な異文化体験として取り入れられているのが、国内英語研修やオーストラリア語学研修、オーストラリアの提携校との江戸川学園取手小学校での交流などです。
それにより、グローバル社会で求められる主体性、自己決定行動力、共生力などを養い、世界に通用する人材の育成を目指します。
中高での短期留学や修学旅行などを充実したものにするため、6年生の修学旅行では英語でコミュニケーションを取りながら外国人大学生と異文化交流教育を実施しています。
10.児童の可能性を引き出す多彩な講座
江戸川学園取手小学校では、児童の可能性を引き出す多彩な講座と学童保育として、アフタースクールを実施しています。
現在実施している講座の一覧は以下の通りです。
ニーズに合わせて変更する可能性があり、各講座は有料です。
国語 | そろばん | ピアノ | 空手 | ハンドボール |
理科実験 | スキルアップ国語 | ヒップホップダンス | 茶道 | 華道 |
英語 | アドバンスト算数 | 書道 | 体操 | 水泳 |
算数 | アドバンスト理科 | ダンス | サッカー | 陸上 |
社会 | チアダンス | 造形絵画 | 剣道 | 学童保育 |
江戸川学園取手小学校の年間行事
江戸川学園取手小学校の年間行事は以下の通りです。
体験型のイベントが多いことが特徴です。
1学期
- 4月
- 入学式・始業式
- 対面式
- 授業参観
- 田植え(2年)
- 5月
- 運動会
- 避難訓練
- スポーツテスト
- 6月
- 水泳学習開始
- 中間テスト
- 宿泊学習(5年)
- 7月
- 三者面談
- 七夕集会
- 授業参観
- 夏休み
- EDOTORIサマースクール
- オーストラリア語学研修
- オープンスクール
- 8月
- 親子英語合宿
(ブリティッシュヒルズ) - TOKYO GLOBAL
GATEWAY語学研修
- 親子英語合宿
- 9月
- 期末テスト
- 稲刈り(2年)
- 終業式
2学期
- 10月
- 始業式
- 紫峰祭(文化祭)
- 校外学習(1年)
- 読書週間
- 宿泊学習(4年)
- 修学旅行(6年)
- ハロウィン集会
- 11月
- 芸術鑑賞会
- 創立記念日
- チャレンジランニング
- 中間テスト
- 校外学習(3年)
- 12月
- 音楽発表会
- クリスマス集会
- 冬休み
- 1月
- 昔遊びの会(1年)
- 2月
- 授業参観
- 期末テスト
- 3月
- 三者面談
- 卒業式
- 修了式
- イギリス・アカデミック・ツアー
江戸川学園取手小学校の進学情報
江戸川学園取手小学校は、小中高の12ヵ年一貫教育を実施しており、原則として全員中等部へ進学します。
高等部の2023年の主な大学進学実績は以下の通りです。
- 国公立大学総合計94名
東京 | 2名 |
東京工業 | 2名 |
一橋 | 1名 |
北海道 | 5名 |
東北 | 2名 |
名古屋 | 2名 |
大阪 | 1名 |
筑波 | 12名 |
千葉 | 8名 |
など
- 私立大学総合計1517名
早慶上理 | 201名 |
MARCH | 268名 |
など
江戸川学園取手小学校の学費
初年度にかかる費用は合計約1,166,000円で、内訳は以下の通りです。
- 入学納入金:350,000円
- 入学金:200,000円
- 施設・設備費:150,000円
- 入学後の毎月の納入金:48,000円
- 授業料:30,000円
- 維持費:17,000円
- 後援会費:500円
- 児童会費:500円
- その他
- 給食費:10,000円/月
- スクールバス:10,000円/月
この他に、教材費・検定料やアフタースクールの料金がかかります。
江戸川学園取手小学校の制服
【出典】江戸川学園取手小学校
品格と健やかさを併せ持つ“江戸取らしさ”を表現しています。
江戸川学園取手小学校の入試を徹底解説!
ここからは江戸川学園取手小学校の入試情報を解説していきます。
入試を検討されている方はぜひご検討ください。
江戸川学園取手小学校の入試情報
入試日程
江戸川学園取手小学校の入試には、第1回入試と第2回入試があります。
日程は以下の通りです。
期日内でも時間帯の指定があるため注意しましょう。
第1回
出願手続 | 令和5年9月1日(金)9:00〜令和5年9月12日(火)15:00 |
試験日程 | 【親子面接】下の中から指定された時間で実施(15分程度)令和5年9月23日(土・祝)9:00〜16:00 令和5年9月25日(月)14:00〜16:00 【入学試験】令和5年9月30日(土)8:00〜12:00 |
合格発表 | 令和5年10月3日(火)10:00〜 |
入学手続 | 令和5年10月3日(火)10:00〜15:00 令和5年10月4日(水)10:00〜12:00 |
第2回
出願手続 | 令和5年11月1日(水)9:00〜令和5年11月7日(火)15:00 |
試験日程 | 【親子面接】下の中から指定された時間で実施(15分程度) 令和5年11月14日(火)14:00〜16:00 【入学試験】令和5年11月18日(土)8:00〜12:00 |
合格発表 | 令和5年11月21日(火)10:00〜 |
入学手続 | 令和5年11月21日(火)10:00〜15:00 令和5年11月22日(水)10:00〜12:00 |
詳細や手続きについてはこちらをご覧ください。
江戸川学園取手小学校|令和6年度募集要項
定員・倍率
定員は以下の通りです。
- 第1回:合計75名
- 第2回:合計15名
2022年度の倍率は以下の通りでした。
合格者数 | 受験者数 | 倍率 |
118名 | 194名 | 1.64倍 |
試験の内容について
江戸川学園取手小学校は、親子面接と入学試験を実施しています。
入学試験では、ペーパーテストや行動観察が行われます。
ペーパーテスト
ペーパーテストは、難易度の高い問題もあり、解答時間もやや短めです。
【お話の記憶】【言語】【数量】【図形】【推理】【知識】など、幅広い分野から出題されます。
「話の内容理解」「置き換え」「聞き取り」「常識」などの問題がほぼ毎回出題されています。
出題例
- 「話の内容理解」
600字程度のお話を聞いて、話の季節や登場人物などの質問に答える問題
- 「置き換え」
絵に対応する図形が指定されており、空白に適切な図形をかきこむ問題
- 「聞き取り」
指示通りに図形をかく問題
- 「常識」
あいさつや日本昔ばなしに登場する動物、季節などの常識的な知識を答える問題
行動観察
行動観察では、基本的な運動や制作などを行います。
- 動的活動
体育館や武道場で行います。動きやすい服装をする必要があります。
- 静的活動
教室で行います。何かを書いたり作ったりします。
また、行動観察は、移動中や休憩中の行動も対象となります。
ペーパーテスト、行動観察、親子面接の得点割合は非公表です。
まとめ
江戸川学園取手小学校は、茨城県取手市にある男女共学の私立小学校で、12ヶ年一貫教育を実施しています。
「心豊かなリーダーの育成」を目指し、様々な取り組みや行事が行われています。入試は親子面接、ペーパーテスト、行動観察が行われ、倍率は約1.64倍です。
難易度の高い問題があり、解答時間もやや短いため、ペーパーテストに慣れておく必要があります。
家庭内での対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾などで対策していきましょう。
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