光塩女子学院初等科はどんな学校?学校生活から入試情報まで解説!

光塩女子学院初等科は、学校法人光塩女子学院が開校した東京都杉並区の私立小学校です。

設立母体であるカトリック、メルセス宣教修道女会は、スペインを発祥地として13 世紀に聖ペトロ・ノラスコによって創立された、歴史ある修道女会です。

そのため、カトリックの教えに基づいた教育が行われています。
卒業後は、8割以上の学生が系列校の光塩女子学院初等科中等科に進学します。

当記事では、そんな光塩女子学院初等科の学校生活や入試方法について、関西圏の私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。

光塩女子学院初等科の基本情報

■住所
〒166-0003
東京都杉並区高円寺南2-33-28

TEL:03-3315-1911

公式サイト:光塩女子学院初等科

交通情報

  • JR 中央線(快速)・総武線(各駅停車)
    「高円寺駅」(南口)より 徒歩12分
  • 東京メトロ 丸の内線
    「東高円寺駅」より 徒歩7分
    「新高円寺駅」より 徒歩10分

基本情報

経営学校法人光塩女子学院
共学・男女別女子校
生徒数1学年80名
制服あり
給食なし。注文弁当システムあり(月~金注文可)

教育理念・教育方針

光塩女子学院初等科の校名の由来は、聖書の言葉「あなたがたは世の光、地の塩」です。

「光の子塩の子」を建学の精神としています。

この言葉に込められた思いは、世を照らす光やものに味をつける塩のように、人は誰でもかけがえのない存在である、です。



この精神をもとに、自己受容と愛、そして自己主体性を育むこと、他者との関わりを通じて真の成長を遂げること、感謝の心を持ち、他人のために喜んで行動する人間になることが目標とされています。

光塩女子学院初等科の授業カリキュラム

教科の特色

光塩女子学院初等科では、国語科・算数科・理科・社会科の主要4科目に加え、英語科、音楽科、図工科、体育科、家庭科と多くの副教科が用意されています。

教科専科制

光塩女子学院初等科の教育体制は、教科ごとに専門の教師が授業を行う「専科制」です。

1年生より、主要教科も含めた全教科において、その教科を専門とする教師が指導するので、より深い理解を得られます。

共同担任制

1学年2クラス3〜4人の先生が担当します。

年齢や性格も違う先生の中から、悩みや相談の内容に合った先生を選べます。

また、担任のうちの誰かがトラブル対応にあたっていたとしても、他の担任がいるため、児童も安心です。

倫理教育

光塩女子学院初等科では、倫理教育にも力を入れています。

教員と担任のチームティーチングで行われる倫理科の授業が、全学年を通して行われます。

ICT教育

光塩女子学院初等科のICT教育で大切にされているのは、「機器の使い方」「情報モラル」「活用と表現」の3つです。

最新の機器を利用する環境も充実しており、以下の環境が整っています。

・1クラス分(約50台)のWindowsノートパソコン
・1学年分(約100台)のタブレット(iPad)
・校内全域における無線LAN接続
・3Dプリンタ
・カラープリンタ
・電子黒板

スペイン交流

姉妹校であるスペインのベラ・クルス校と児童同士の交流を行っており、クリスマスカードやバレンタインデーにちなんだ工作を送りあっています。

また、スペイン大使館訪問やスペイン料理店にてスペイン文化を体験する機会を設けています。

光塩女子学院初等科の学校生活

クラブ活動・委員会活動

4〜6年生は、学校生活の運営に関わる意識を育て、人のために協力する力を養うために委員会活動に参加します。また、5・6年生はクラブ活動も行っています。以上のようなクラブ活動・委員会活動があります。

光塩女子学院初等科初等科の年間行事

この他にも、校外学習や親子レクリエーションなどの行事があります。

光塩女子学院初等科初等科の進学情報

進学先について

8割以上の学生が系列校の光塩女子学院初等科中等科に進学します。

中等科から高等科は中高一貫教育です。

高等科は、例年、早慶上智の合格者を計50名程度輩出するなど、高い合格実績を誇っています。

光塩女子学院初等科初等科の学費

初年度にかかる学費は約1,075,000円で、内訳は以下の通りです。

  • 受検料 25,000円
  • 入学金 300,000円
  • 授業料 456,000円
  • 教育充実費 144,000円
  • 学校債 1口 50,000円
  • その他の費用 約100,000円


光塩女子学院初等科の入試を徹底対策!

ここからは、光塩女子学院初等科の入試情報について解説していきます。

実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、光塩女子学院初等科初等科の入試を検討している方はぜひご覧ください。

また、光塩女子学院初等科初等科の入試科目の概要は、入試要項で確認できます。

公式サイトにてチェックしてみてください。

光塩女子学院初等科募集要項

光塩女子学院初等科の入試情報

入試日程

光塩女子学院初等科の入試は、例年9月下旬〜10月中旬にかけて行われます。

2024年度入学試験の日程は以下の通りです。

出願期間2023年10月1日(日)9:00 ~ 5日(木)23:59
入学選考2023年11月4日(土)児童テスト
2023年11月5日(日)保護者同伴面接
合格発表2023年11月6日(月) 9:00 ~ 13:00
入学手続2023年11月6日(月) 9:00 ~ 13:00

出願、合格発表、入学手続は、Webで行われます。

定員・倍率

光塩女子学院初等科初等科の定員は80名で、倍率は例年3〜4倍となっています。

2023年度入学試験の結果は以下の通りです。

合格者志願者数倍率
80名314名3.9

入試の概要について

光塩女子学院初等科の入試は、児童テスト保護者同伴面接の2つに分けて行われます。

児童テスト

児童テストは、テストAとテストBに分かれています。

テストAはペーパーテストで、テストBは集団テストです。

ペーパーテスト

ペーパーテストは例年、大問が7問程度です。

筆記用具は鉛筆のみを使用し、訂正は横の二本線で行います。

ペーパーに自分の名前を書く必要があり、解答を囲むやなぞる以外に、自分でかく問題が出ることもあるなど、運筆の力も重視されています。

「言語」「位置表象」「数」の問題が頻出です。

<言語>
「言語」の問題は直近20年、毎年出題されています。

「話の内容理解」が頻出テーマです。

「話の内容理解」のためには、お子さんを日頃から読み聞かせに親しませ、情景を思い浮かべながら楽しんで聞かせることが大切です。

「話の内容理解」に加え、「しりとり」が出題される年もあります。

身の回りのものの名前をお子さんに尋ねるなどして、生活の中で語彙が増えるようにすると良いでしょう。

【出題例】
・動物たちの出てくるお話を聞き、話のなかである動物が食べたものを選ぶなど、4個ほどの質問に答える
・枠内に書かれた複数の言葉を、しりとりができるように線で繋ぐ

<位置表象>
この分野では、四方から図形を観察する問題が光塩女子学院初等科に特徴的な出題です。

過去20年以上、毎年出題されています。

紙に書かれた立体を3次元で理解する能力が問われます。

積み木やパズルを使うなどして、遊びながら図形を理解する能力を磨きましょう。

【出題例】
・ある立体図形がそれぞれの位置からどのように見えるかを選ぶ
・机に並べられた積み木がある形に見えるには、どの椅子から見れば良いか選ぶ

<数>
「数」も頻出分野です。

ここ数年、問題の難易度は下がってきていますが、その分、確実にできるようにしたい分野です。

家事のお手伝いなどを通して、楽しんで数を数えたり簡単な計算を学べるようにするのが良いでしょう。

【出題例】
・枠の中に複数の種類のイラストが描かれていて、指定されたものを数える
・指示に従って簡単な足し算や引き算を行う

集団テスト

集団テストでは、以下のような項目があります。

・運動
・行動観察
・絵画・言語
・生活巧緻性

<運動>
光塩女子学院初等科の運動テストでは、身体のバランス感覚やリズム感を確認する課題が毎年出ています。

例えば先生の鳴らす音に合わせて身体の向きを変える課題や、片足バランスをとる課題などです。

こうした課題のための能力を養うには、立つや歩くといった基本的な動作がしっかりできることが大切です。

年相応の運動能力があれば、難しい課題ではありませんが、部屋の中で遊ぶことの多いお子さんには、外で遊ぶよう促すと良いでしょう。

<行動観察>
ジャンケンや集団での発表などを行います。

勝ち抜けのじゃんけんなどのゲームでは、途中で負けてしまった後の態度も見られています。

お子さん同士で相談させる課題が出ることが多いので、日頃友達と遊ぶ中で、社会生、協調性を養うと良いでしょう。

<絵画・言語>
こちらも頻出の分野です。

2023年の入試では、塗り絵とお話作りの融合した問題として、吹き出しのついたイラストに、色を塗ってセリフを考える課題が出ました。

塗り絵は、複雑なものではなく、髪飾りの色や服の模様と言った程度のものなので、塗り絵遊びなどの経験があれば問題ないでしょう。

お話作りは、困っている子と怒っている子のセリフを考える課題でした。

きちんと状況判断することが求められるので、絵本の読み聞かせなどの際に、お子さんに状況を尋ねる問いかけをすると良いでしょう。

<生活巧緻性>
生活の中で道具をきちんと扱えるかを見る課題です。

近年は箸でものを掴む課題がよく出題されています。

試験のための特別な対策をするというよりは、普段の食事の中で箸を正しく使えるようにするのが大切です。

今後出題形式が変わる可能性もありますが、日頃から道具をきちんと使えるようにすれば大丈夫でしょう。

面接

保護者同伴の面接で、児童テストの翌日に行います。

面接時間は5分ほどです。

出願の際に入力するアンケートを面接資料としながら進めていきます。

お子さんには名前や幼稚園、好きな本や遊びなど基本的な質問に加え、「あなたの宝物」など発展的な質問がされる場合もあります。

保護者への質問は、志望理由や仕事内容、トラブルが起こったときの対処法などです。

光塩女子学院はカトリックの学校なので、「プロテスタントとカトリックの違い」といったことも聞かれるようです。

今日あったことを家族で報告しあうなど、お子さんに自分が感じたことを表現する機会を与えると良いでしょう。

保護者間での回答に差がないように、家庭内での方針や考え方を共有しておきましょう。

【質問例】
<お子さん>
・お名前を教えてください。
・幼稚園の担任の先生の名前を教えてください。
・お家では何をして遊ぶのが好きですか。
・好きな絵本は何ですか。

<父親>
・志望理由を教えてください。
・仕事内容について、差し支えなければお話しください。
・リモート教育についてどう思いますか。

<母親>
・子育てで嬉しかったこと、大変だったことは何ですか。
・お子さんの長所と短所を教えてください。
・家族の自慢できるところは何ですか。

まとめ

光塩女子学院初等科は、13世紀に設立された修道女会を母体とし長い歴史をもちながら、ICT教育など最先端の教育も提供している私立小学校です。
カトリックの精神を大切にし、聖書に由来した「光の子塩の子」を建学の精神としています。

入学試験は児童テスト保護者同伴面接に分かれています。
家庭内での対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾などで対策していきましょう。

幼児教育のTAMでは、苦手に合わせて1単元から対策できる学習教材を販売しております。
ぜひご家庭での対策にご利用ください。

この記事を書いた人

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たむろぐ編集部

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