同志社小学校ってどんな学校?学校生活から進学情報までご紹介!

同志社小学校は、小中高一貫教育を展開する京都市の私立小学校です。同志社小学校からは運営する4つの中学・高等学校に内部進学できます。
また、各高等学校には、同志社大学・同志社女子大学への内部推薦制度があります。

同志社小学校では、子どもの自主性を尊重し、自ら意欲的に学ぶ楽しさを重視。子どもの好奇心を刺激する沢山のプログラムが用意されています。

同志社小学校の校風から受験情報まで、同校の入試に強いTAMが解説していきます。

同志社小学校の入試対策については、以下記事をご覧ください。
同志社小学校の入試情報を徹底解説!試験内容から対策方法まで

同志社小学校の基本情報

■住所
〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町89-1

TEL:075-706-7786
FAX:075-712-2312

公式サイト:同志社小学校 (doshisha-ele.ed.jp)

交通情報

  • 地下鉄烏丸線 国際会館駅下車すぐ
    • 京都駅から約25分
    • 四条烏丸から約20分
  • 叡山電鉄鞍馬線 岩倉駅下車
    • 出町柳駅から約20分

基本情報

同志社小学校は、2006年に設立された男女共学制の私立小学校です。

同志社小学校では、同志社大学を創立した新島襄氏の思いを受け継ぎ、キリスト教の文化が反映されています。毎朝の礼拝時間や校舎内のチャペルが象徴的です。

同志社小学校の校舎は、どこにいても複数の教室が見渡せる造りになっており、開放感だけでなく安全面にも配慮した作りとなっています。
校舎内の3分の1が自由空間で、お子さんに伸び伸びとした環境で過ごしてほしい保護者におすすめできます。

同志社小学校の基本情報

経営学校法人同志社
共学・男女別共学
生徒数1学年90人(30人×3クラス)
制服なし(体操服、通学かばんは指定)
給食あり

校風

同志社小学校では、「良心」を大切にした教育理念を掲げています。
これは建学者の新島襄氏が「本当にえらい人物とは、謙虚であり、規則にとらわれず、内なる声としての「良心」に従って行動するものである」と気づいたということに基づいています。

また、お子さんたちに競争を強いたり、失敗を批判するのではなく、お互いを尊重しながら自立し繋がっていくことを大切にしているため、お子さんたちの挑戦心や好奇心を育てられる環境です。
学校全体として多様性を受け入れる風潮があるそうで、子どもの自己肯定感を大いに育むことができるでしょう。

先生たちも温かく子どもへの愛を感じられる方が多く、校則や規律を重視するというより、お子さんの自由意思を尊重している印象です。

色々なことにチャレンジしたい!という意思があるお子様にはピッタリの学校ですね。

授業カリキュラム

同志社小学校のカリキュラムは、お子さんが自分の興味・関心ある物事を学べる環境が整っています。
それだけでなく、新たな体験をする機会が豊富にあり、好奇心を刺激して視野を広げていける内容です。

道草教育

同志社小学校の教育理念の特徴は「道草教育」です。国語や算数などの科目と同じ扱いで「道草」という授業があります。

道草教育とは、子ども一人ひとりが興味のある分野について、答えを与えられるのではなく、自ら探求して楽しみながら学んだり、答えを導き出すことを大切にする内容です。
お子さんの自由な発想を尊重し、答えにいたる過程も大切にしています。
これが未来を切り拓く成長を支える根っこの力を育てることになるといいます。

道草教育での取り組みの一部を紹介します。

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・様々な分野の研究機関や専門家に、直接お話を聞いたり、実際に体験する機会があります。
これにより、教科書や本からでは得られない、人の思いを感じ取ることができます。また、今まで知らなかった世界を知り、興味の幅や、視野を広げることに繋がります。

・お子さんが知りたいと思ったこと、不思議に思ったことを調べる自由時間を作ることで、与えられる課題を解くのではなく、自分から意欲的にどんどん学んでいく楽しさを体験できます。

・先生はお子さんの失敗や間違いを否定しないスタンスです。そのため、お子さんたちは自分の意見を堂々と言える芯の強さが身に付くでしょう。
加えて、自分だけの意見を発信する楽しさや、他の子どものユニークなアイデアを聞く喜びがあるといえます。
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このように道草教育では、子どもたちの個性と自由な発想を大事にしています。
お子さん自身が興味のあることを深堀りできるという非常に魅力的な授業で、生き生きと学ぶ様子が目に浮かびますね。

実験の時間

同志社小学校では、机上での学びにとどまらず、実験の授業も多く用意されています。
お子さんが手を動かし体験することで、深い学びを得ることができる工夫といえますね。

国際教育

同志社小学校は、国際教育に力を入れていることも特徴です。その一部を紹介します。

同志社英語大会(立石杯) /年3回

同志社法人内の幼稚園と小・中・高合わせて7つのすべての学校が集まる英語大会です。
英語でのプレゼンテーションや、暗唱・弁論大会が行われ、実践的な英語力を身に付ける意図があるようです。

国際理解

協力校・交流校がオーストラリアや台湾、アメリカにあり、定期的に留学生を招くことで交流の機会を作っています。また同志社小学校の生徒がホームステイに行き、海外の授業に参加したりと相互に交流し、異なる文化をもつ他者への理解を深めます。

アメリカ修学旅行(6年次)

修学旅行の行き先は、アメリカのマサチューセッツ州アーモスト・ボストン。創立者の新島 襄がボストンで宣教師として任職を受けたゆかりの地でもあります。
(実は京都とボストンは1959年からの姉妹都市でもあるのです。)

10日間の旅程で現地の小学生や大学生と交流したり、様々な歴史的建造物を訪れたりすることで、日本とは異なる様々な文化を体験できます。小学生での海外経験は、自分自身や日本文化について振り返るきっかけにもなるでしょう。

※新型コロナウイルスの状況を踏まえ、児童の安心・安全を確保した内容での実施を検討しているとのことです

授業の難易度

同志社小学校では、基本的に文部科学省の学習指導要領に則って授業を行っています。
つまり、驚くほど難しい発展的な内容は、そこまで多くないと言えるかもしれません。

基本的な授業の他に、体験学習や実験が用意されている分、楽しみながら学べる機会も多いといえるでしょう。

ICT環境

同志社小学校は、Web上にオンライン学習サイトを開設しています。
オンライン学習サイトにより、授業科目を家でも学習可能です。

さらに、お子さんたちは、学年問わずいつでもパソコンやタブレットなどのICT機器を利用できます。実際、グループワークなどの発表時に、図や表を用いて、自分の意見をより分かりやすく伝えることにチャレンジしています。

なお、希望したお子さんは、クラブ活動でプログラミングも学べます。ICT技術は、今後の社会でますます発展していきます。
小学生のうちから、ICT技術に触れることができる環境も魅力的ですね。

課外活動

同志社小学校では、放課後や土曜日に課外活動を行っています。
活動内容は、陸上や音楽活動、自然学習といった授業の範囲を超えたものです。

子ども一人一人の個性を伸ばす目的のため、課外活動への参加は強制でなく、お子さんの関心があるものだけに参加できます。

同志社小学校の年間行事

宿泊体験学習

同志社小学校では、1年生から6年生まで、毎年宿泊学習を行います。

1年生では、家族と離れて一晩過ごし、自立へのきっかけをつくることが目標です。
2年生から5年生では、大自然の中や文化のある町を訪れ、仲間と共同生活をします。自然や歴史を実地で感じながら、仲間と協力する大切さを学ぶのです。
6年生では、先述の通りアメリカ・ボストンへ。異文化を体験することで、日本の文化や価値観を見つめなおしたり、再発見することができます。

家族と離れて、見知らぬ土地の文化を肌で体験ができるのは、きっとお子さんたちの一生の思い出になることでしょう。

新型コロナウイルス対策

同志社小学校では、感染拡大防止に配慮しながらも、お子さんたちの楽しみを損なわないような様々な工夫をしています。

オンライン配信

観劇や礼拝などのイベントはオンラインで校内に配信することで、ソーシャルディスタンスを保ちながら、リアルタイムで全校行事に参加することが可能になっています。

スポーツフェスティバル

種目や応援方法を工夫することで、感染拡大防止に努めながら実施しています。
保護者に向けて動画配信も行っており、より身近でお子さんたちの頑張りを応援できる仕組みなどが用意されているようです。

同志社小学校の進学情報

内部進学について

同志社小学校は、本人・保護者の希望に基づいて同志社中学校、同志社香里中学校、同志社女子中学校、同志社国際中学校へ推薦で進学できます。

著しく生活態度が悪い場合は推薦不可になることもあるようですが、特別な事情がない限り基本的に推薦による進学が可能とのことです。

各中学校・高等学校の進学実績

同志社法人内の中学校は全て中高一貫教育を展開しており、ほとんどの生徒がそれぞれの高校へ内部進学します。

さらに、上記4校の高等学校には、同志社大学・同志社女子大学への内部推薦制度があります。
どの高校からも90%ほどの生徒が、同志社大学または同志社女子大学へ進学しているようです。同志社法人内の中学・高等学校については、それぞれ立地や教育方針などが異なっています。

以下の表は、進学先の参考までにご覧ください。

学費

初年度にかかる学費は、入試検定料含め1,452,843円です。
「その他費用」の詳細な内訳は以下の通りです。

  • 給食費 124,100円
  • 安全費 7,743円
  • 修学旅行等積立金 50,000円
  • 保護者後援費費 12,000円

その他にも制定品代が別途必要となります。

まとめ

  • 同志社小学校は、子どもの良心を育てる「道草教育」が特徴的で、子どもの自主性を育むことに重きを置いています。
    さらに、子どもが新しいことに興味を持つきっかけとなるような様々な体験型学習を実施しています。
  • 国際教育に力を入れていることも特徴的な同志社小学校のカリキュラム。英語大会で実践的な英語力を身につけるだけでなく、アメリカ修学旅行などを通して文化的な背景も学ぶことができる環境です。

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たむろぐ編集部

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