京都教育大学附属京都小中学校ってどんな学校?学校生活からカリキュラムまでご紹介!

京都教育大学附属京都小中学校は、京都市内にある国立の小中一貫学校です。運営母体は国立大学法人京都教育大学で、教育大学が母体にあります。
そのため、1年のカリキュラムのうち4分の1は実習生が指導するなど、教育大学の実習生とも交流が多くあることも特徴です。

4-3-2区分の9年生「義務教育学校」であり、初等部においては4年生が最高学年となっています。

その他にも小学1年生から実施される英語の授業や支援学級が存在するなどの特徴もあります。

お子さんの自発性を重視し、友人と仲良くすることを大切にした指導を行っているという京都教育大学付属京都小中学校の校風やカリキュラムについて、同校の合格実績のあるTAMがご紹介していきます。

京都教育大学付属京都小中学校の受験については以下記事で詳しく解説しています。

京都教育大学附属京都小中学校の入試情報を徹底解説!試験内容から対策方法まで

京都教育大学附属京都小中学校の基本情報

■初等部の住所
〒603-8164
京都府京都市北区紫野東御所田町37

TEL:075-441-4166・4167
FAX:075-431-1827

※中・高等部の住所は以下です

 〒603-8163
京都市北区小山南大野町1

公式サイト:京都教育大学附属京都小中学校

初等部の交通情報

●地下鉄烏丸線
鞍馬口駅又は北大路駅下車 徒歩約8分 

●京都市バス
北大路バスターミナル下車、徒歩約8分
北大路堀川下車、徒歩約3分
北大路新町下車、徒歩約3分
京都市バス 堀川鞍馬口下車、徒歩約3分

基本情報

京都教育大学附属京都小中学校は、2010年に小中一貫教育学校としてスタートした、男女共学制の国立の義務教育学校です。

前身となる小学校は1876年から、中学校は1947年から開校しており、長い歴史を持つ学校としての側面もあります。

義務教育学校とは
小学校課程から中学校課程まで義務教育を一貫して行う学校で、2016年に新設された学校教育制度です。

京都教育大学附属中学校から高等学校への内部進学は、成績順に約50%のお子さんが内部進学をしているとのことです。

9年制教育システム

京都教育大学附属京都小中学校では、小学校と中学校の学校施設を一体化しています。
義務教育学校のため、4年-3年-2年の3区分、つまり、初等部(4年)・中等部(3年)・高等部(2年)の9年制となっています。

1年生から9年生まで広い年代のお子さんがいるため、年代の異なる相手と付き合っていくコミュニケーション能力を育むこともねらいの一つです。

運動会では1年生と9年生(=中学3年生)が二人三脚をすることもあるなど、年下のお子さんを優しく思いやる力などが育まれる機会があります。

義務教育学校となった背景

2017年、国立大学の附属学校で最初に義務教育学校となった京都教育大学附属京都小中学校。
以前は小学6年生になると中学への進級テストがあり、そこで友人関係がギクシャクするなどの問題が発生したといいます。

先生方が「小さな試験にとらわれず、のびのびと友人関係を築いて欲しい」と思ったことから制度の変更に至ったといいます。お子さんのことを第一に考え、それまでの制度を大きく変えるということは簡単にできることではありません。

また9年制による人間的な成長メリットは他にもあるようです。

  • 4年生で初等部の卒業式があり、お子さんたちに自立心が芽生える
  • 5年生から中等部にいくことで目標を高く持つようになる
  • 9年生は年下のお子さんたちの面倒を見ることで優しさを身に付ける

 教育カリキュラムについても、9年制に合わせた内容となっており、学習面でも質の高い環境が用意されています。

経営国立大学法人 京都教育大学
共学・男女別共学
生徒数1学年96人(32人×3クラス)
制服あり(5年生~9年生)
給食あり

校風について

京都教育大学附属京都小中学校は、運営母体が教育大学であることによる、しっかりとした教育方針・理念を持っています。

先述の4年-3年-2年の9年制教育システムのいち早い導入など、先生たちが本当にお子さんのためになる教育を考えて実践している学校といえるでしょう。

また、お子さんの人間力を総合的に育むことを中心に据えており、学力はもちろんのこと、人間としてお子さんが成長できるような取り組みが行われています。

京都教育大学附属京都小中学校の教育目標にある「目指す生徒像」として、以下の内容が掲げられています。

  • 自ら学び,自ら考え,自律的に行動できる生徒。
  • 様々な考えや文化を受け入れ,他と共生し,協調して行動できる生徒。
  • 自他の個性を生かしつつ,目的を達成できるよう自ら実践できる生徒。
京都教育大学附属京都小中学校 公式サイトより

応募要件

京都教育大学附属京都小中学校には、お子さんの通学時間制限という応募要件があります。

その内容は、親権者およびお子さん本人の住民票および生活の本拠が京都府内にあり、徒歩又は公共交通機関利用において、学校まで片道およそ1時間の範囲にある方、というものです。

私立学校であれば、お子さんの居住地や通学時間に関する制限は一般にありませんが、公立学校に近い性質を持つ国立学校ならではの特徴といえるでしょう。

京都教育大学附属京都小中学校の授業カリキュラム

4-3-2区分に最適化した内容

初等部・中等部・高等部のそれぞれで大きな指針があり、9年を通してしっかりとした教育を受けることが可能です。

初等部(1~4年)
学級担任制となっており、基礎と基本の徹底が重視されます。また英語教育にも力を入れており、1年生時から授業が実施されているということです。
また、論理的思考力を育成するための認知促進プログラムを理科・生活科など一部の科目で導入しており、非認知能力を伸ばすことも期待できます。

中等部(5~7年)
ここから教科担任制になり、お子さんの学力定着が指針となります。学校生活の拠点が高等部のお子さんと一緒になることで、より高い目標をもって生活できる工夫がなされています。

高等部(8~9年)
お子さんごとの個性や努力を伸ばすことが重視されるようになります。お子さんが持つ志の実現に向けて努力できるように育てていくようです。
学校生活だけでなく、社会への関わりなどにも意識を向けて、能力を伸ばしていける環境となるでしょう。

京都教育大学の実習生による授業

カリキュラムのおよそ4分の1にあたる授業を教育大学の実習生が行っていることは大きな特徴といえます。

お子さんたちと比較的年代も近く親しみやすい実習生が、熱意や希望を持って授業を行うことで、お子さんたちにも社会に出ることに対して夢を持ってもらいやすくなる効果があるようです。

早期から始まる英語学習

京都教育大学附属京都小中学校では、英語教育の充実のために、1年生から英語の授業を教科として、カリキュラムに取り入れています。

一般的な小学校では5・6年生から教科学習として必修化されますが、先行して英語学習を受けられるため、国際教育に力を入れたい保護者には魅力的といえるでしょう。

プログラミング学習

プログラミング教育と食育を系統的に取り入れるために、3年生から技術科と家庭科を取り入れています。
公立学校の場合、プログラミング学習は中学生から学ぶ技術過程ですので、早期に触れることができますね。

技術科ではロボットにプログラミングを組み込む授業を行っており、シャープが開発したRoBoHoN(ロボホン)などを題材にしているようです。

特別支援学級について

京都教育大学附属京都小中学校の特徴の1つとして、発達障害のお子さんなどが受け入れられる支援学級があります。

日常的に交流を図ることを目的として、1~4年生では同じ校舎に、5~9年生では通常学級教室と同じ並びに特別支援学級教室が配置されています。

京都教育大学附属京都小中学校では、縦の繋がりだけでなく、横の繋がりも大切にされています。個性によらず、同じ人間として仲間意識を持ち協力し合う、多様性についての理解が深まる環境といえるでしょう。

京都教育大学附属京都小中学校の年間行事

京都教育大学附属京都小中学校では、運動会や遠足などの一般的な学校行事のほかに、タイ国立アユタヤ附属中高等学校との交流行事があります。

京都教育大学附属京都小中学校は、1995年からタイ国立アユタヤ附属中高等学校と姉妹校です。毎年8年生から代表生徒20名をタイに1週間派遣して、生徒交流を行うのが通例となっています。

他方、タイからも代表生徒を1週間迎え入れており、主に5〜9年生が交流をすることで、国際理解を深めています。

進学情報

京都教育大学附属京都小中学校から、京都教育大学附属高等学校へ内部進学するお子さんは約50%となっています。
外部進学するお子さんについては、堀川高校、嵯峨野高校、西京高校などの難関公立校やその他私立高校に進学するようです。

京都教育大学附属高等学校の進学実績は次の通りとなっています。難関国公立大学や有名私大の合格者も輩出しています。

 2022年度2021年度
京都大学5(1)6(4)
大阪大学3(2)5(1)
神戸大学1(1)6(4)
早稲田大学2(1)1(1)
慶応義塾大学3(1)2(2)

()内の数字は現役合格者数

学費について

学費は年間で230,000円です。私立学校と比較すると非常に安価で、国立学校ならではの長所が現れています。

また、入学検定料は3,300円です。こちらも私立学校と比べて安い価格です。

このように幅広く門戸が開かれているのは、国立学校の良さといえるでしょう。

まとめ

京都教育大学附属京都小中学校は、お子さんが自発的に行動することを重視した校風です。

義務教育学校であることを活かし、小中一貫教育の中で、既存の6年-3年の枠組みではなく、お子さんの発達段階に合わせて、4年-3年-2年の3つの課程を組んでいます。

特別支援学級との日常的な交流や、タイ国立アユタヤ中高等学校と姉妹校提携するなど、様々な価値観に触れることで総合的な人間力を育むことができるでしょう。

魅力的な教育環境でありながら、私立小学校に比べると安価となっている点も人気の理由といえるでしょう。

幼児教育のTAMは、2022年度・京都教育大学附属京都小中学校の入試において38名の合格者を輩出いたしました。

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たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

30年以上に渡り、難関有名小学校の合格者数において、トップクラスの実績を輩出しています。

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