小学校受験の指示行動とは?指示行動を行う意図から対策方法まで徹底解説!

小学校受験では、折り紙や制作物の作成を通して「指示行動」をチェックする課題が出題されます。

指示行動は、ただ指示通りに行動できればよいというわけではなく、課題を通して「社会性」や「協調性」が見られる場合も多いです。
指示行動がしっかりとできることは学校生活を円滑に送ることにも繋がるため、多くの小学校で指示行動が重視されます。

今回は、関西エリアの小学校受験で実績のあるTAMが、指示行動で頻出の課題例や対策ポイントを解説していきます。

小学校受験で指示行動を行う意図は?

「指示行動」では、先生から言われたことに対してその通りに行動できるか、さらには、自分で考えて行動できるかをチェックされます。

お子さんが小学校に入学した後、学校生活を円滑に送るために、指示行動がきちんとできるかは重要なポイントになります。そのため、お子さんが指示を聞いて適切な行動がとれるか、という点も受験では評価されます。

これは、同じ受験科目である「行動観察」にも似ています。
行動観察は、子ども同士のやり取りや個人の行動が観察されます。

集団での行動観察では、社会性・協調性が重視され、譲り合いができる子や仲間に入れない子がいたら声掛けをすることができる子などは高評価になります。

指示行動は、試験官の指示を一度で聞き取れるか、正確に機敏に行動できるか、周囲の行動に影響されずに、自分が聞き取った指示やルールを守って行動できるかを評価されます。

指示行動の内容を具体的に解説!形式や課題例は?

まずは、指示行動の形式についてご紹介します。

指示行動は、集団の中で一斉に指示を出されて行われたり、口頭試問の個別テストで行われたりします。
そのため、個別・集団を問わず、どのようなタイミングでも試験官の指示に従って行動できるかが重要になります。

指示行動の課題例

・試験官の先生の指示を聞いて課題に取り組む

試験官の先生の指示をよく聞いて、折り紙を折ったり制作物を作ったりします。
折り紙の折り方などを見本を見せながら指示される場合もあります。

自分で意欲的に行動できるかも見られるため、周りのお子さんの真似をするのではなく、自分で見て聞いて行動する習慣をつけておきましょう。

・画面に表示される指示を見ながら課題に取り組む

テレビなどに映る指示をよく見たり聞いたりして、折り紙や制作物などを作っていきます。

画面の指示を理解できるかが重要であるため、勘違いしたり、周りのお子さんに感化されたりしないように気を付けましょう。
自分で考え、正しく見て聞いて、折り紙や制作物などを作っていく力が必要です。

指示行動の評価の3つのポイント

(評価ポイント1)一度で指示を聞きとる

指示を一度で正しく聞き取り、制限時間内に行動できるかが重要です。

話を聞いていない、指示を聞き逃す、理解できなくて何をしていいかわからないということにならないよう、普段から話を聞く姿勢を意識して身につけておきましょう。

(評価ポイント2)意欲的な姿勢

指示を聞こうとする「意欲的な姿勢」も大切なポイントになります。

試験官の指示を聞いて理解しているかが重要なため、他のお子さんの真似や不安そうに周りのお子さんの様子を見るような行動は、試験官にマイナスの印象を与えます。自分で考えて行動することを心がけましょう。

(評価ポイント3)最後まで諦めずに取り組む姿勢

行動観察でもそうですが、学校生活において、できない課題があっても諦めずに取り組む姿勢は大切です。

指示行動でできない課題が出されても、すぐに「できない」「分からない」と諦めず、最後まで粘り強く取り組むようにしましょう。
与えられた時間のなかで精一杯集中して取り組むことができている場合、プラスの評価をされることがあります。

小学校受験は受験課題すべてが指示行動!

指示行動は試験中に限らず、試験の待ち時間や教室移動なども含めた全てが指示行動であると考えておきましょう。
たとえば、試験の間の「静かに待っていてください」といった指示を聞くことも指示行動の一つです。

各科目の試験中は、お子さんたちも緊張感を持って取り組めていることがほとんどです。
しかし、待ち時間や教室移動の時間は緊張が緩んでしまい、私語や他のお子さんと遊んでしまう、といった自由行動をしてしまうかもしれません。

そのような状態では試験官の指示が聞けなかったり、トラブルに繋がってしまったりする恐れもあります。
そのため、教室移動の際の様子まで試験官は評価をしています。試験の日は一日、緊張が途切れてしまわないよう注意しましょう。

指示行動の対策のポイントは?

指示行動の対策のポイントとして、日常生活の中で指示行動の能力を身につけておくことが大切です。

普段の生活の中で、保護者がお子さんに指示を出し、それを聞いて行動するといった練習をしてみましょう。
例)洗濯物をたたんでね。たたんだら上から2段目の引き出しに入れてね。など

学校によって、指示の難易度は異なります。
まずは簡単な指示や約束事から始め、徐々にレベルアップしていくことを意識しましょう。

また、指示行動の評価ポイントとして、意欲的に話を聞く姿勢も重要です。
指示を一度で聞き取るためにも、人の話を聞くときは目を見ながら聞く、といったお子さんの態度についても、保護者から見て確認しておくと良いでしょう。

指示行動では、試験官の指示が聞けるかどうかが重要なため、他のお子さんの行動を真似することは避けましょう。
「間違えたくない」「正解したい」という気持ちから、お子さんは周りに合わせた動きをしたくなります。

しかし、そのような視線や行動は試験官に見抜かれてしまうので、指示を聞き逃してしまった場合には潔く振る舞ってください。
例えば、試験官にもう一度指示を聞くなど、意欲的に指示を聞こうとする姿勢があればよい評価を受ける場合もあります。

まとめ

指示行動とは、集団生活を送る上で重要な能力を見る試験です。
指示行動の対策をする際は次のポイントを念頭に入れておきましょう。

  • 集団、個別を問わず試験全体で評価される
  • 教室移動時などもチェックされている

指示行動は一朝一夕でできるようになるものではないので、普段の生活のなかで練習していくことが大切です。
練習の際には、次の3つのポイントを意識してみてください。

  1. 一度で指示を聞けるか
  2. 指示を聞く姿勢がしっかりしているか
  3. 周りのお子さんの動きに気を取られたり、真似をしたりしないか

ご家庭で対策をするにはどうすればよいか、お子さんの資質によってどのように対策をしていくかは大きな課題となります。
より具体的な受験情報や対策など、小学校受験についてお悩みの方は、TAMへぜひご相談ください!

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