【小学校受験】記憶の問題とは?出題意図から対策方法まで徹底解説!

小学校受験の「記憶」の問題は、ペーパーテストの頻出科目です。

「記憶」の問題には、読まれるお話の内容を覚える「お話の記憶」とスクリーンに映し出される絵・形・色・位置などを覚える「見る記憶」があります。お子さんにとって「短い時間で、正確に記憶する」ことは難しく、苦手とするお子さんも多いようです。

この記事では、そんな「記憶」の問題の出題意図から対策方法まで、小学校受験に強いTAMが解説していきます。

小学校受験の「記憶」の問題の意図とは?

小学校受験の「記憶」の問題では、記憶力と集中力が試されています。
お話の内容や絵の内容を短い時間で正確に覚えるためには、記憶力に加え、高い集中力が必要です。特に「お話の記憶」では、先生の話を集中して聞くことができるかが試されます。

人の話を聞く力はすべての学習の土台となります。私立小学校入学後、授業をしっかりと理解するために必要な力です。
多くの学校で頻出の問題であり、私立小学校での生活で必須の力といえるでしょう。

「記憶」の問題の形式や課題例を解説!

基本的に「お話の記憶/見る記憶」の2分類

「記憶」の問題は、ペーパーテストの中で行われます。
よく出題される形式として「お話の記憶」と「見る記憶」の2つに分けられます。

「お話の記憶」

基本的に放送によってお話が読み上げられ、それを聞いて質問に答えていきます。
問題文も音声として読み上げられ、解答用紙に描かれた絵に〇をつけて解答する形式が多いです。

「見る記憶」

スクリーンなどに映し出された絵を10秒程度で覚え、問題に答えていきます。「お話の記憶」と同様、問題文は音声で読み上げられ、解答用紙に描かれた絵に印をつけるなどして解答する形式が多いです。

ここからは、実際に出題される問題の例を紹介します。

「お話の記憶」の問題例

(放送)くまさんのお家でお誕生日パーティーがありました。呼んだのはウサギさん、リスさんです。お庭には桜が咲いていました。

(問題1)くまさんが呼んだお友達は誰でしょう?
(問題2)パーティのときの季節はいつでしょう?

実際の入試問題では、お話がもっと長い場合もありますが、本質は変わりません。登場人物・季節・天気・数などが質問され、聞き取る力や理解度が問われます。

「見る記憶」の問題例

(〇×ゲームのような升目に、いくつか果物が入っている絵)
(問題)真ん中のマスに入っていた果物は何でしょう?

「見る記憶」では、スクリーンに10秒程度の間、絵が映し出され、その絵についていくつか質問されます。何の絵かを覚える問題・形を覚える問題・色を覚える問題などさまざまなパターンがあるので、たくさんの問題を解いて練習しておくことが大切です。

「記憶」の問題の対策方法

ここからは「お話の記憶」と「見る記憶」に分けて、それぞれの対策方法を解説していきます。

「お話の記憶」の対策方法

「お話の記憶」の練習方法としては「絵本の読み聞かせ」と「問題集・過去問」が効果的です。お子さんがいきなり問題に挑戦することにハードルを感じている場合は「絵本の読み聞かせ」からはじめてみるとよいでしょう。

「お話の記憶」の対策をする際のポイントは以下の3つです。

1.短いお話から挑戦する

「お話の記憶」が苦手なお子さんは、短いお話から挑戦してみるようにしましょう。
いきなり難易度の高い長文から挑戦してしまうと、挫折してしまう可能性があります。入試問題の長い文章に挑戦するときも、まずはお話を何回かに区切って読んでいくとよいでしょう。

お話を読み終えたら、読んであげたお話の内容に関する質問をして、お子さんがきちんと内容を理解できているか確認することが大切です。

お子さんが慣れてきたと感じたら、徐々に長い文章にしていきましょう。
はじめは短い文章から挑戦し、少しずつ文章量を増やしていくことで、自然と長い文章でも集中して聞く力をつけることができるでしょう。

2.聞き取るポイントを伝えておく

「お話の記憶」が苦手なお子さんに多いのが「何に注意して聞けばよいかがわからない」というお子さんです。
お話を聞くことに慣れていない場合は、読み聞かせをしたり問題集・過去問を解いたりするときに、事前に聞き取るポイントを伝えておくことが大切です。

たとえば、
「くまさんが呼んだ動物さんは誰かよく聞いててね」
「お話の季節がいつか考えてみてね」
というように、前もって注意して聞いてほしいポイントを伝えるようにしましょう。

「お話の記憶」でよく聞かれる質問は以下のような内容です。

「お話の記憶」でよく聞かれる質問
・登場人物
・季節
・天気
・数
・お話の順番

「お話の記憶」では、5W1Hに注意して聞くようにしましょう。

事前に聞き取るポイントを教えてあげることで、お子さんはどんな点に注意して聞けばよいかがわかり、徐々に質問に答えることにも慣れてきます。

3.適切なスピードで読んであげる

お話を読んであげるときは読むスピードも重要です。

速く読みすぎるとお子さんは理解できず、苦手意識をもってしまいます。
一方で、ゆっくり読み過ぎても集中力が途切れる可能性があります。

そのため、お話を読んであげるときには、速すぎず遅すぎず、お子さんに合ったスピードで読むように心がけてみてください。
お子さんのリアクションを注視しつつ適正なスピードを探っていきましょう。実際の受験においてのスピード感などは、TAMの体験授業などでご確認ください。

「見る記憶」の対策方法

「見る記憶」の対策方法としては「問題集・過去問」が効果的です。

「見る記憶」の対策をする際のポイントは以下の3つです。

1.簡単な絵から始める

「見る記憶」の対策をするときには、情報量の少ない簡単な絵、形、色から始めるようにしましょう。
はじめから複雑な絵に挑戦してしまうと、何に注意して覚えたらよいかわからないため、お子さんは自信を無くしてしまいます。

慣れないうちは簡単な絵、形、色からはじめて、段階的に複雑な絵に挑戦していきましょう。
どこに注目すべきポイントが自然と分かるようになってきます。

2.事前に覚えてほしいポイントを伝える

「見る記憶」でも、慣れるまでは、事前に覚えてほしいポイントを伝えるようにしましょう。

たとえば、
「くまさんが被っている帽子の色を見ていてね」
「うさぎさんのいる場所を見ていてね」
というように、注目してほしいポイントを前もって伝えておくイメージです。

「見る記憶」でよく聞かれる質問は以下のような内容です。

「見る記憶」でよく聞かれる質問
・絵の内容(どんな動物かなど)
・形(丸・三角・バツなど)
・絵の場所
・色

「見る記憶」では、色・形・位置がポイントです。

事前に覚えてほしいポイントを伝えることで、お子さんもどんな点を注意して見ればよいかがわかります。繰り返すうちに、問題に慣れていくでしょう。

3.お子さんに合った記憶の仕方

お子さんに合った記憶の仕方を探すことも大切です。
「記憶」が苦手なお子さんの場合は「何かに関連づけて覚える」など工夫して覚えるようにしましょう。

形で覚えるのが得意なお子さん、ストーリーにして覚えるのが得意なお子さんなど、覚えやすい記憶の仕方はお子さんによってさまざまです。
いろいろな覚え方を試してみて、お子さんに合った記憶の仕方を探してみてください。

【まとめ】TAMでは記憶のテストもしっかりと対策

今回は、小学校受験のペーパーテストにおいて、ほとんどの学校で出題される「記憶」の問題について、解説してきました。

「記憶」の問題は「お話の記憶」と「見る記憶」の2分類。
問題集・学校ごとの過去問題に取り組むことが基本的な対策ですが、「お話の記憶」では日常生活の「絵本の読み聞かせ」が効果的です。

成基学園TAMでは、過去問題や長年のノウハウで有効な対策が可能です。

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