小学校受験のペーパーテスト対策!「数の概念・量の概念」について

小学校受験の「数と量の概念」はペーパーテストの中で頻出の問題です。
増減の計算から、量を比較する問題、割り算の知識が必要となる分配の問題なども出題されることがあります。
しっかりと対策していないと「数と量」の部分で点数が取れない可能性もあるため、ご家庭や塾での対策が重要です。
関西エリアの小学校受験で実績のあるTAMが、問題の概要や対策ポイントを解説していきます。

数量の問題の内容は?

小学校受験では、ペーパーテストで「数量について」の問題が出題されます。
どのような問題が出題されるのかを踏まえた上で、演習をこなすといった対策をしていく必要があります。
まずは例題を見てみましょう。

例)
たろうさんとはなこさんは、おはじきを3つずつ持っています。
たろうさんがはなこさんに、おはじきを1つ渡すと、違いはいくつでしょう。

たろうさんはおはじきを1つ「わたした」ので、1つ減って2つ持っています。
はなこさんはおはじきを1つ「もらった」ので、1つ増えて4つ持っています。
なので違いは、4-2=2の「2つ」になります。

このように、問題を正しく聞き取り、内容を理解した上で答えを導き出すには、どのように考えればよいか、という数についての思考力が必要です。

いきなり問題演習に取り組んでも、考え方がわからなければ難しいものです。
「難しい」と感じてしまうと、苦手意識がつき、取り組むモチベーションも下がってしまう可能性があります。

そうならないためにも、数量についての問題を解くために必要な力を整理し、それを身につけるポイントをご紹介していきます。

「数と量の問題」を解くために必要な3つの力

まずは問題を解くために必要な力を把握しましょう。

ペーパーテスト対策ポイント① 数を数える力

数の概念の基礎として、まずは数える力が重要です。
数が「言える」と「数えられる」は、同じようで異なります。同じ物を二度数えたりせず、正確にカウントできる力を身につけましょう。

ペーパーテスト対策ポイント② 設問を正しく理解する力

ペーパーテストでは、様々なパターンの問題が出題されます。数と量の問題は、長い問題文が出されることもあります。
しっかりと問題を聞き、ポイントを押さえて内容を理解する力も必要です。

ペーパーテスト対策ポイント③ 思考力

問題を理解した上で、どのように考えれば良いかを考える力も大切です。
数を数えるときには印をつけながら問題を解く、といった工夫を身につけたり、日常生活の中でも数の感覚を身につける練習をしたりすることで、ペーパーテストの対策を行うことができます。

家庭で出来る対策

上記の力を身につけるために、数遊びとして、日常生活の中で触れていくことがおすすめです。
試験対策として始めたり、難しい問題から着手すると、苦手意識を持ちやすくなってしまうため、遊び感覚で少しずつ慣れていきましょう。
「好き・楽しい」というポジティブな気持ちが芽生えれば勉強にも前向きに取り組むことができます。

練習① 数を数える

例えば、湯船に入っている時間のカウントを、保護者と一緒に声に出す練習をしてみましょう。問題を解くときにもイラストを数えたりしますから、数が言えることは重要です。1から20まで、声に出して正しく言えるようチェックをしてください。
また、実際に物を指さしながら数える練習もしてみましょう。数は繰り返し学習することで理解が深まるため、感覚を身につけるには、目に見えるものを使った練習が効果的です。

練習② お手伝いの中で考える

お手伝いをしながら数について考える習慣を作れば、数量の感覚を身につける機会がたくさんできます。ゲーム感覚でお子さんにチャレンジをさせてください。

例)家族の分のコップを運んでもらう
食事の準備のお手伝いをしてもらうときに、「家族の分のコップを運んでね」とお願いをしてみます。人数をカウントし、コップの数を数えるだけでも練習ができます。

慣れてきたら、わざと数が足りない状態にして「足りない分だけコップを運んでね」と、お願いする内容を変化させてみましょう。必要な数と、テーブルに既に出ている数とを比べるなど、数を比較して考える力が身についてきます。

練習③ 問題をゲーム感覚で解いてみる

数の増減を学習するときには、おはじきなどの道具を使うと理解しやすいです。まずは簡単な問題を繰り返したくさん解いて、数量の感覚をしっかり身につけましょう。入試問題により近いのは応用問題ですが、いきなり挑戦しても混乱してしまいやすいためです。

基本的な問題をきちんと解けるようになることや、自信をつけさせることも応用問題を解く上では重要になります。

ペーパーテスト対策問題の例題と解き方

小学校受験のペーパーテストで出題される数量問題は、たし算やひき算、かけ算、わり算の基礎となる問題が多く、問題文に癖があることもあります。思考力だけでなく注意力も必要といえるでしょう。

例1)男の子がりんごを3個、女の子がりんごを2個持っています。合わせると、全部で何個になりますか。

まずは「数の増減」についての問題を見てみましょう。
増減は、たし算やひき算の基本的な発想で解く問題になります。考え方は基本的ですが、設問を正しく聞き取り、理解する力も重要です。

例えば応用問題になると「男の子がりんごを5個、女の子がりんごを4個持っています。男の子が女の子にりんごを3個あげると、女の子が持っているりんごはいくつになりますか。」といったように、問題文が長くなります。

問題を解くために必要なポイントを、きちんと聞き取って理解しなければ問題を解くことは出来ません。そのため、繰り返し演習をこなしておくことが重要になるのです。

例2)くだものの数を比べて、一番多い数に○をつけましょう。

次に「数の比較」についての問題を見てみましょう。
数を比較するためには、数を数える力が必要です。ただし、数の比較問題は、一つ一つ数えるのではなく、量として捉える力が必要になります。ぱっと見てどれが一番多い数で、どれが一番少ない数か、難易度が上がると「二番目に多い数」や「三番目に少ない数」といったようにひねった問題も出題されます。

例3)犬が6匹と、猫が4匹います。どちらが何匹多いでしょうか?

次に「数の多少」についての問題を見てみましょう。
こちらは数の比較より少し難易度が高くなります。「どちらが」「何匹多い」という問いに、一文で答えられるようになるには練習が必要です。どのように答えることが求められているかまで、問題文に注意しておきましょう。

このような問題では、例えばいぬとねこを線で1組ずつ線を結んで考えます。そうすると、余りの分だけ多いことがわかりますね。
また、問題の難易度が上がると「何匹少ない」や、「余った数」のように問われるものが異なる場合もありますから、問題文を最後まで注意して聞くようにしましょう。

例4)9個のあめを3人に分けるとき、一人何個ずつもらえるでしょうか?

次に「分配」の問題を見てみましょう。
人数分に分けるには、どのように考えればいいかを考えます。

例えば、実際に9個のあめを3つのお皿に入れる、10個だったら1個余るなどの日常生活での経験を通して学ぶことは何より有効です。日常生活での数や量の概念が、ペーパープリントになっているだけと捉えられると理解も深まります。身近な日常生活の中で、工夫することで習得する力が高まります。

【まとめ】数と量の問題は3つの力が大事

具体物を使ったり実験などを通して、「数・量概念」を養い、毎日の生活の中で「なるほど」「どうして」と興味、関心を持つきっかけづくりをしましょう。繰り返しすれば、興味、関心が深まるのが「数・量概念」です。

また、入試問題など実践的な問題については

  • 問題文を正確に聞き取る
  • 問われていることを理解する
  • どのように解くかを考える

といった力も必要になるため、基本の力をしっかり身につけ、ポイントを踏まえながらチャレンジするようにしましょう。

ご家庭で対策をするにはどうすればよいか、または志望する小学校の試験傾向などによって、どのように対策をしていくかは大きな課題となります。より具体的な受験情報や対策方法など、小学校受験についてお悩みの方は、TAMへぜひご相談ください!

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