【小学校受験】口頭試問とは?評価のポイントや対策方法まで徹底解説!

ほとんどの小学校受験において、ペーパーテストと口頭試問が行われます。

20名ほどの集団で行われるペーパーテストに対して、口頭試問は面接官とお子さんの1対1で行われます。
そのため、感染症対策の意図からも、実施される学校が増加傾向にあります。

口頭試問とは、面接官がお子さんに対して、名前や誕生日などの質問を行う口述の試験のことです。
内容は簡単な質問形式ではありますが、人前で話すのが苦手だったり、質問の内容によってはお子さんが返答に戸惑ったりすることもあるでしょう。そのため、普段の生活から口頭試問を意識した対策をしておく必要があります。

小学校受験で口頭試問を行う意図は?

面接官はまず、質問に対するお子さんの「自分の考えを言葉で伝える力」を見ています。

言い換えればコミュニケーションの力です。
これは普段のご家庭での生活態度や、親子のコミュニケーションがそのまま反映されることになります。お子さんの受け答えの様子から、ご家庭での教育の様子やその方針、価値観など、様々な点がチェックされるのです。

また、質問に対する答えの内容はもちろん、お子さんの語彙力や言葉遣い、元気よく話せるかどうかなど、定性面も評価されます。

きちんとした回答だけでなく、質問に答えようとする態度まで細かくチェックされるので、積極的な姿勢で臨む必要があります。

口頭試問の内容を具体的に解説!形式や問題例は?

口頭試問の形式について

基本的には教室で、面接官の先生とお子さんとの1対1で行われます。

受験生はグループ単位で分けられ、その中で一人ずつ、順に口頭試問を受けていきます。そのため、自分の番になるまでは待機用の別教室で待つことになります。その際、待機時間も評価の対象となるため、注意が必要です。

口頭試問でよく聞かれる基本的な質問

具体的には、以下のような内容が挙げられます。

  • 名前
  • 家族構成
  • 通っている園名
  • 担任の先生の名前
  • お友達の名前
  • 好きな遊び
  • 家での手伝い など

基本的な事柄はよく聞かれるので、最低限のことはお子さん自身が説明できるよう、練習をしておきましょう。
特に自分の名前・幼稚園名・年齢は、大きな声ではっきり答えられることが望ましいです。

また、「休みの日にはお父さんとどんな遊びをしますか?」といった、ご家庭でのコミュニケーションなどが問われることもあります。模範解答のないこのような質問は、お子さんがきちんと答えようとしているかを見るほか、ご家庭のあり方も見ています。そのため、日常生活での出来事を、普段からお子さんが自分の言葉でまとめる練習をすることも、口頭試問の対策には有効です。

口頭試問の問題例

【例1】(泣いているイラストを見て)どんな気持ちでしょうか?

イラストの表情から、相手の気持ちを汲み取ることができるかを見る質問です。

また、この質問に答えた後に「自分だったらこの子にどんな声かけをしますか?」といった、お子さんの考えを問う質問が続く場合もあります。自分で考えた意見を、しっかりと話せるかが重要です。

【例2】友達と遊んだことについて、どうでしたか?

待機時間に友達と一緒に遊ぶことができるかなど、お子さんの協調性もチェックされています。
感想として「楽しかった!」などでもOKですが、なぜ楽しかったかなど、理由も答えられると更に加点されます。

【例3】土の中にできる野菜を5つ言ってください。

シンプルに知識を問う質問が出題されることもあります。
こういった形式の場合は特に、スムーズに言えるかがポイントになるでしょう。

口頭試問では語彙力も大きなポイントになるので、童話や昔話の読み聞かせや、読書や図鑑などで知識を習得する習慣があると対策として心強いです。

【口頭試問】3つの評価ポイントを解説!

(評価ポイント1)元気に話せること

自分の名前や意見などを、面接官の問いかけに元気よく、ハキハキと話せることが重要です。

質問に対してきちんと答えようとする姿勢が大事なので、モジモジしたり黙り込んだりしてしまうのは好ましくありません。
回答の内容だけでなく、受け答えの態度も意識して練習をしておきましょう。

(評価ポイント2)語彙力や言葉遣い

自分の意見を、相手にわかりやすく伝えることも大切です。

お子さんがオリジナルで考えたような、独特の表現を使ったりせず、誰にでも伝わる言葉で言いたいことをきちんと伝えられることも、重要なポイントになります。また、「です・ます」などの基本的な敬語を正しく使った、丁寧な言葉遣いができているかも評価されます。

(評価ポイント3)待機時間の過ごし方

口頭試問が行われている間だけではなく、それまでの待機時間も評価の対象となります。

具体的な指示があるわけではありませんが、例えば待っているお子さん同士で一緒に積み木で遊ぶ、といった協調性を見られたり、初めて会うお子さんと仲良くできるかなども評価されたりします。

また、遊んでいる途中でも、呼ばれたときには素直に返事をして教室に向かえるか、といった全体的な態度も重視されています。

口頭試問の対策は?

なんといっても、日常にある親子コミュニケーションを大切にしましょう。

面接は基本的に「オープンクエスチョン」で行われます。
オープンクエスチョンとは、「はい/いいえ」で回答できない、自由な意見が求められる質問形式です。
思いがけない質問に答えられるようにするには、普段のコミュニケーションから自然に行えるようにしておく必要があります。

口頭試問で問われやすい内容は、日常会話でも十分対策することができます。
「今日は何をして遊びましたか?」といった、答えが決まっていない問いかけを行い、自分のことをきちんと話せることも練習になります。

さらに「その遊びはどうでしたか?」など、自分の意見を考え、答えられるような練習の習慣も身につけられれば、口頭試問にも十分対応できるようになるでしょう。

また、待機時間の過ごし方にも注意しましょう。
待機時間も評価のポイントとなるため、協調性を身につけたり、静かに待つ練習をしたりするといった、普段の生活態度も重要です。受験本番では緊張感のある空間で、長時間待つことになる可能性もあります。
より実践的な機会を作り、その中で練習をしておくことも大切です。

【まとめ】 親子のコミュニケーションが最大の対策です

小学校受験の口頭試問について、重要なポイントは以下の通りです。

  • 質問を通して、お子さんが自分の考えを話せるか。
  • 面接官に対して、元気に受け答えができるか。
  • 語彙力や言葉遣いは適切か。

また、待機時間の姿勢も評価されます。以下の点にも注意しましょう。

  • 他のお子さんたちと仲良く過ごせるか。
  • 騒いだりせず、静かに待つことができるか。
  • 呼ばれたら素直に返事をして、移動ができるか。

以上のポイントは、ご家庭での所作が見られるため、「普段の生活=対策」になるといっても過言ではありません。

ご家庭でお子さんのために口頭試問の対策をする時間をとり練習をすることも重要です。
しかし、最も重要なのが普段から考えることに繋がるオープンクエスチョンができているかなど保護者の側で意識すべき部分と心得ましょう。

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