【小学校受験】ペーパーテストの頻出単元や対策方法を徹底解説!

小学校受験において、多くの学校で試験科目となっているペーパーテスト。

そのため、日々学習をしてしっかりと対策をすることが重要といえます。

しかし、小学校受験のペーパーテストは学校ごとに独特な問題も多く、どのように対策すればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

幼児期のお子さんには、問題集を解かせるだけではなかなかできるようにはならないでしょう。

したがって、ご家庭での適切なサポートや日常生活の中でさまざまな体験をさせてあげることが大切です。

今回は、関西エリアの小学校受験で実績のあるTAMが、ペーパーテストの内容や対策のポイント、ご家庭でのサポートの仕方について詳しく解説していきます。

小学校受験のペーパーテストについて

小学校受験のペーパーテストでは、音声で読み上げられる問題文を聞いて、問題を解いていきます。これは受験するお子さんが小学校入学前のため、「長い文字を読み理解することが難しい」ということが前提になっているためです。

実際の試験では、基本的に放送で問題が読み上げられます。口頭で実施すると説明の聞き取りやすさにズレなどが生じるため、公平を期すために放送になっているようです。

問題の回答は、鉛筆やクーピーペンで解答用紙に〇などの記号を書いて答えていきます。

音声で出題される小学校受験のペーパーテストでは、指示を正確に聞き取る力指示の内容を理解するための理解力が求められます。

音声を正しく聞き取れなかったり、指示の内容が理解できなかったりすると、問題に答えられなくなってしまうため、注意が必要です。

また、小学校受検は、ただ問題を解けばいいというものではありません。

当日会場に入った際の、名札や受験カードの渡し方の所作から評価が始まっている場合があります。

ペーパーテストにおいても、問題文を聞いている間に「じっとして内容を聴いているか」といった行動が見られているケースもあります。きょろきょろしたり、メモを取るなどの行動は好ましくありませんので、こちらも注意しましょう。

問題文は基本的に一回しか読み上げられないため、十分に練習を積んでおくことが必要になります。

早い時期から対策を始めて、しっかりと指示を聞き取れるように練習しておきましょう。

【小学校受験】ペーパーテストの6つの頻出単元とは?

小学校受験のペーパーテストの頻出単元として、以下の6つがあります。

  1. 思考(ひらめき・直感)
  2. 記憶(お話の記憶・見る記憶)
  3. 言語(聞き取り・話す・語彙力)
  4. 数量(数の概念・量の概念)
  5. 図形(平面・立体)
  6. 知識(季節・常識・道徳的判断)

それぞれの小学校で出題傾向は異なりますが、基本的には上記の単元の中から出題されます。

小学校によっては、単元ごとに分けてペーパーテストが実施される場合もあります。

たとえば、立命館小学校では、

  • ことば・せいかつ(20分)=記憶・言語・知識 
  • かず・かたち(20分)=数量・図形

というように、2分野に分けて実施されます。

また、複数の単元がまとめて実施される場合でも、

  • 1枚目:数量
  • 2枚目:言語

のように、用紙によって単元が違うケースもあります。

小学校ごとの詳しい傾向や対策については、学校別受験対策の記事をご覧ください。

学校別の受験対策記事はこちら

ここからは、6つの頻出単元それぞれについて、詳しい内容や問題例、対策方法を詳しく見ていきましょう。

1.思考(ひらめき・直感)

頻出単元1つ目は「思考」です。

思考では、規則性や法則を考える問題が出題され、論理的思考力が問われます。

たとえば、以下のような問題が出題されます。

<思考の問題例>

問題文(読み上げ):ある約束にしたがって記号が並んでいます。空欄に当てはまる記号を書きましょう。

図形の並び方の規則性を見つける力が問われる問題です。

他にも、規則正しく並んでいないものを答える問題やシーソーで重さ比べをする問題など、さまざまなパターンの問題が出題されます。

思考の単元は、基本的には問題集で対策できます。
ただ、思考力を必要とする問題は幼児期のお子さんにとってはなかなか難しいものも多いです。

そのため、まずは基礎的な問題集から取り組み、徐々に難しい問題にも挑戦していくことが大切です。また、慣れないうちはおはじきや積み木などの具体物を使うなどして、丁寧に説明してあげることを心がけましょう。

思考の単元は多くの出題パターンがあるので、一つひとつしっかりと対策していきましょう。

2.記憶(お話の記憶・見る記憶)

頻出単元2つ目は「記憶」です。

記憶の単元は、大きく2種類に分けられ「お話の記憶」と「見る記憶」があります。

具体的には、以下のような内容です。

  • お話の記憶:読み上げられるお話を聞いて、お話の内容に関する質問に答える問題
  • 見る記憶:絵を一定時間見て記憶し、動物やものの位置、色、形などを答える問題

記憶の単元では、記憶力はもちろん、集中してものを見る力や見たものを言語化する力など、他の科目にもつながるような能力も問われます。

対策としては、問題集や過去問が効果的です。
記憶が苦手なお子さんの場合は、問題を解く前に覚えるポイントを伝えておくと良いでしょう。

繰り返し問題を解いていくことで、だんだん注目するポイントがわかるようになっていきます。

「記憶」に関する詳しい内容や対策はこちらの記事をご覧ください。

(「小学校受験 記憶」の記事へのリンク)

3.言語(聞き取り・話す・語彙力)

頻出単元3つ目は「言語」です。
言語では、しりとりや同じ音で終わる言葉を選ぶ問題など、言葉に関する問題が出題されます。

以下が言語の問題の一例です。

<言語の問題例>

例題1

問題文(読み上げ):?に当てはまる絵に〇をつけましょう。

例題2

問題文(読み上げ):次の絵はすべて3文字で表せるものです。左の絵と真ん中の文字が同じものを右の3つの絵から選びましょう。

言語の問題を解くためには、絵を見て言葉で表す語彙力が必要です。

日常生活の中で親子のコミュニケーションを密に取ったり、絵本の読み聞かせやしりとりなどをするなかで語彙力を鍛えていくことが大切です。

4.数量(数の概念・量の概念)

頻出単元4つ目は「数量」です。

数や量に関する問題は小学校受験で頻出です。

具体的には、以下のような問題が出題されます。

<数量の問題例>

問題文(読み上げ):りんごが8個あります。3個食べたら残りは何個になるでしょう?

他にも、量の概念を問う問題として、水が入った瓶の絵の中からどの瓶がたくさん入っているかを答えるというような問題もあります。

いろいろなパターンの問題があるので、量をこなして、さまざまな問題パターンに慣れておくとよいでしょう。

数量の問題では、基本的に数の足し引きや量が多い・少ないという感覚を身につけることが大切になります。

問題集での練習だけでなく、普段の生活の中で、お皿の枚数を数えさせたりおはじきを使って遊んだりなど、簡単なお手伝いや遊びを通して数量の感覚を身につけられるように工夫しましょう。

「数量」に関する詳しい内容や対策はこちらの記事をご覧ください。

「小学校受験 数量」の記事はこちら

5.図形(平面・立体)

頻出単元5つ目は「図形」です。

図形では、図形を回転させる問題やパズルのような問題などが出題されます。

平面図形だけでなく立体図形が出題されることもあるため、受験する学校の傾向に合わせてしっかり対策しておきましょう。

以下が、図形の問題の一例です。

<図形の問題例>

平面図形

・パズルに近い問題

・欠けている部分にどれが当てはまるか?

・向きが違って、どれが同じか

立体図形

・積み木の数が同じものを答える問題

・指定された方向からみた見え方を答える問題

図形問題の対策として、まずは簡単な問題集から取り組むことが大切です。いきなり難しい問題に取り組んでしまうと、解けなくて自信を無くしてしまうからです。

また、慣れないうちは、画用紙や積み木などの具体的なものを使って丁寧に説明してあげるとお子さんも理解しやすいでしょう。

慣れてきたら、ペーパー上のみで問題を解き、創造力を養うことも大切です。

試験本番は頭の中で考えることが求められるため、しっかりと対策しておきましょう。

6.知識(季節・常識・道徳的判断)

頻出単元6つ目は「知識」です。

知識問題として、季節や一般常識、道徳的判断に関する内容が出題されます。

動物と植物を分けたり、花の絵を見て季節を答えたりといった理科的知識を問う問題から道徳やマナーなど社会的知識を問う問題まで、幅広い内容が含まれます。

知識の問題例は以下の通りです。

<知識の問題例>

◆例題1
問題文(読み上げ):仲間外れのものに〇をつけましょう。

◆例題2
問題文(読み上げ):公園で小さい子が泣いています。あなたならどうしますか?

◆例題3
問題文(読み上げ):公園にきれいな花が咲いています。お母さんにあげたいけれどどうしますか?

みんなのものだからとらずにお母さんを連れてくる/とてもきれいなのでいえにもって帰る

知識問題の対策として、問題集を解くことももちろん大切ですが、日常生活の中で意識的に教えることも大切です。知識として教えられることよりも、五感を使って実際に体験したことの方が記憶に残りやすいからです。

知識問題で問われる内容は一朝一夕では身につけられないものなので、日々の生活の中で季節や生き物に触れたり、道徳やマナーについて考える機会を設けてあげるようにしましょう。

日々の対話を大切に

小学校受験のペーパーテストは、問題集で対策するのはもちろんですが、それ以上に日々の生活の中でお子さんと対話することが大切です。

たとえば、一緒に散歩している中で「春だから花が咲いたね」「夏だから暑いね」など五感を使った生活体験をさせることが何より重要です。

親子の会話によって、お子さんは多くの知識を学びます。また、普段から学びにつながるコミュニケーションを取ることで、学ぶ姿勢を身につけることにも繋がります。

お買い物や砂場など、毎日の生活の中で学ぶ土台を作るように意識しましょう。

【まとめ】日常生活の中で学ぶ土台作りを

小学校受験では、ほとんどの学校でペーパーテストが行われます。

小学校受験のペーパーテストは、放送や試験官によって問題文が読み上げられ、問題に答えていきます。
また、小学校入学前で文字が読めないことを前提とした問題であり、独特な問題も多いため、ご家庭や塾での対策が必要不可欠です。

具体的には、頻出の単元として、以下の6つが挙げられます。

  1. 思考(ひらめき・直感)
  2. 記憶(お話の記憶・見る記憶)
  3. 言語(聞き取り・話す・語彙力)
  4. 数量(数の概念・量の概念)
  5. 図形(平面・立体)
  6. 知識(季節・常識・道徳的判断)

いずれの単元も、問題集での対策に加えて、日常生活の中で学ぶ土台を作っていくことが大切になります。より具体的な対策方法や受験情報など、小学校受験についてお悩みの方は、ぜひTAMまでご相談ください。

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この記事を書いた人

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たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

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