ノートルダム学院小学校は、京都市左京区にあるカトリック系の私立小学校です。1954年創立の同校は、昔からの行事や伝統を大切にしている一方で、授業にiPadを導入するなど、ICT教育にも積極的に取り組んでいます。
さらに、教科担任制による専門的な授業や、英語に触れる機会も多く、質の高い教育環境が魅力的な学校といえるでしょう。
この記事では、そんなノートルダム学院小学校のお受験情報について、同校の入試に強いTAMが解説していきます。
ノートルダム学院小学校の校風やカリキュラムなどについては、以下の記事をご覧ください。
▶ノートルダム学院小学校ってどんな学校?学校生活からカリキュラムまでご紹介!
ノートルダム学院小学校の基本情報
■住所
〒606-0847 京都市左京区下鴨南野々神町1-2
TEL:075-701-7171
FAX:075-712-6170
公式サイト:ノートルダム学院小学校
交通情報
- 京都市営地下鉄烏丸線 松ヶ崎駅下車、徒歩6分
- 京都市営バス 野々神町下車、徒歩2分
ノートルダム学院小学校の入試情報
入試の日程
ノートルダム学院小学校の入学試験は、A日程・B日程・C日程の3つの日程で行われます。
A日程:8月下旬
B日程:10月中旬
C日程:1月下旬
ノートルダム学院小学校の定員・倍率
ノートルダム学院小学校の募集定員は、以下の通りです。
A日程でほとんど定員の数字となっていますので、受験する場合はA日程に合わせて対策をしていきましょう。
A日程:約120名
B日程:若干名
C日程:若干名
※ノートルダム学院小学校では、倍率が非公表となっています。
試験の内容について
ノートルダム学院小学校の入学試験では、適性検査と親子面接によって総合的に評価されます。
適性検査の内容は年度によって多少異なりますが、基本的には「ペーパーテスト・制作・運動・行動観察・口頭試問」の科目が出題されているようです。
適性検査は、約3時間かけて行われます。1科目にかける時間は多めとなりますが、試験時間中に集中力を保つ必要があるともいえるでしょう。
一つ一つの科目を丁寧に行うことで、子どもの本来の力を引き出す狙いがあるようです。
①ペーパーテスト
最近のノートルダム学院小学校の「ペーパーテスト」では、思考の問題が出題されている傾向があります。
思考の問題とは「2+4」のような単純な計算問題ではなく、問題文を理解した上で解くことを求められる問題のことです。例えば、以下のような問題が過去に出題されています。
<過去の出題例>
1. 3種類のボールが転がっていく時にボールの落ちる順番を考える問題
2. オセロでひっくり返る石の数を考える問題
一見すると難易度が高そうな思考の問題ですが、ノートルダム学院小学校では、アニメーションを使って例題を丁寧に説明してくれます。例題の説明を集中して聞き、理解できるかがポイントになるでしょう。
「ペーパーテスト」では「説明をしっかりと聞く力」や「説明を理解する力」をつけて対策しておくことが大切です。
②制作テスト
ノートルダム学院小学校では、「制作」のテストもよく出題される傾向があります。
ハサミやのりを使ったり、絵を描くといった制作課題を通して、手先の器用さや指示をしっかりと聞く力などを測ります。
「制作」のテストでは、自由度が高いテーマが与えられるため、創造力が必要になるでしょう。
例えば「絵本を読んで、絵本に登場する動物が喜ぶようなカバンを作ろう」のようなテーマが出題されています。近年はやや出題傾向が変わってきており、「お話の中に出てきたものを作ろう」というようなテーマになってきています。
「制作」では、アイデア力や作品の上手さだけでなく、そのプロセスも評価に含まれるようです。
先生の指示を聞く力や、道具を使う丁寧さ、最後まで諦めず取り組む粘り強さなども評価されるといえるでしょう。
③運動テスト
「運動」のテストは「ペーパーテスト」や「制作」とは異なり、ほぼ毎年同じ種目が出題されます。
ほぼ毎年同じ種目を出すことから、「決まった目標に向かって努力できるか」を見る狙いがあるといえるでしょう。
例年、以下のような種目が出題されます。
<種目例>
・縄跳び
・ボールの上手片手投げ
・けんけんぱ
・熊歩き
これらの種目は、運動が苦手なお子さんでもコツコツ練習することで習得しやすい内容です。受験までにご家庭でもしっかりと練習し挑むようにしましょう。
また、習得できなかった場合でも「苦手でも挑戦する姿勢」を見せることが大切です。
保護者様は、普段から「何かできるようになったときは褒めてあげること」「失敗は怖くないよと教えてあげること」などを通じて、お子さんが挑戦する姿勢を身につけられるように心がけましょう。
④行動観察
「行動観察」は集団で行われます。
集団遊びを通して「友達と仲良くできるか」「自分で使った道具を片付けられるか」「指示をしっかり聞けるか」などが見られます。
「行動観察」の対策としては、きちんと周囲に気を配り、友達と協力したりすることが大切になるでしょう。
また、行動観察が出題されない年もあります。他のテストを通して同様の観点が見られています。
⑤口頭試問
「口頭試問」のテストは、その名の通り口頭でいくつかの質問に答えるというものです。
口頭試問は一人ずつ行われます。様々な質問を通して「自分の考えを言葉で表現できるか」が見られます。
口頭試問では例年、クレヨンで絵を描いたり、レゴ等を用いたりして創作物を作成した上で、「それは何ですか」「それをなぜ作ったか」などが聞かれました。このような質問に対して、自分の考えた過程をきちんと説明できることが重要です。
「口頭試問」の対策としては、普段から親子や友達とのコミュニケーションを通して、自己表現力を身に付けることが大切です。
長い待ち時間がある可能性もありますので「静かに順番を待つ姿勢」も重要になります。
⑥親子面接
「親子面接」では、保護者とお子さんに対して、いくつかの質問がされます。
保護者に対しては、入学の意思を確認したうえで、願書の内容を掘り下げる質問や社会問題への考えなどを聞かれます。
以下が保護者への質問の一例です。
<保護者への質問例>
・キリスト教教育に対する考えを教えてください。
・SNSの誹謗中傷について、どう考えますか?
宗教や社会的なテーマについて、自身の考えを論理的に説明する必要があるでしょう。
お子さんに対しては「口頭試問」と同様「自分の考えをきちんと言えるか」が見られます。
ここ数年は、4つの絵から一つを選び、自身の考えを会話形式で問われる内容です。
以下がお子さんへの質問の一例です。
<お子さんへの質問例>
(山の絵、遊園地の絵、動物園の絵、水族館の絵について)
- 4枚の絵はそれぞれ何の絵だと思いますか?
- この中でどこに行きたいですか?
- それはどうしてですか?
- 誰と行きたいですか?
このような質問を通して、お子さんが自分の考えを表現する力が問われます。
※2024年度入試では、面接の待ち時間に「夏休みの思い出」をテーマにお子様が絵を描き、その絵について説明するという内容がありました。
「親子面接」の対策としては「口頭試問」と同様、普段から親子や友達とのコミュニケーションを通して、しっかりと自己表現できるようになっておくことが大切でしょう。
合格するには
ノートルダム学院小学校の入試の問題では、一貫して「考える力」が見られる傾向です。
普段から「〇〇ちゃんはどう思う?」「なんでそう思ったの?」など質問し、それに答えていくことで、お子さんが考える習慣を身に付けることが大切でしょう。
成基学園TAMには、過去問題をベースにしたノートルダム学院小学校専用の対策講座があります。ノートルダム学院小学校受験に精通している成基学園TAMの体験会へぜひお越しください。
【まとめ】ノートルダム学院小学校の入試情報
ノートルダム学院小学校の受験では、全体を通して「考える力」が重要です。
適性検査は「ペーパーテスト」「制作」「運動」「行動観察」「口頭試問」などの科目があり、総合的に評価されます。
試験科目が多く、家庭内のみで受験対策を行うのはかなり難しいといえるでしょう。
成基学園TAMでは、ノートルダム学院小学校の合格実績も豊富にございます。
ノートルダム学院小学校を受験する方は、ぜひTAMの無料体験会へお越しください。
《TAMの合格実績》ノートルダム学院小学校に93名合格!
TAMは、ノートルダム学院小学校の2023年度の入試で、募集人数の約120名に対して93名、定員の4分の3以上を占める合格者を輩出しました。
「たのしく あそびながら まなぶ」の独自指導のもと、長年関西エリアの私立小学校受験で多くの合格者を輩出して参りました。
TAMでは、グローバル社会で活躍できる人材を育む最先端の能力開発教育と、長年の指導実績にもとづく小学校受験対策、これら2つのコースをご提供しています。
幼児の特性を熟知した教育コーチが興味・関心を高める指導法で、主体性を引き出す「アクティブ・ラーニング型学習」を展開。
そして、自分の考えを発表する機会を創出したり、巧緻性を高める制作やゲーム学習、様々な“気づき”に触れるグループワークを行うなど、多彩なプログラムでお子さんの主体性や意欲を重視した指導を行います。
多くのお子さんたちを名門小学校へ送り出してきた圧倒的な実績からも支持されています。
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