玉川学園小学部はどんな学校?学校生活から入試情報まで徹底解説!

玉川学園は1929年に創立され、現在は「ゆめの学校」として幼稚部から大学院まで約1万人が通うキャンパスとして発展し、総合学園として教育研究活動を展開しています。

そんな玉川学園の小学部は、英語教育に力を入れてている学校です。
一般クラスをJPクラス、BLESクラスをEP クラスとして、小学一年生から英語を日常教育の中に取り入れています。

ほとんどの児童が系列の玉川学園中等部高等部に進学し、そのまま玉川大学に進学する生徒や外部の有名大学、海外の大学に進学する生徒もいます。

この記事では、玉川学園小学部の雰囲気から入試情報まで、私立小学校受験対策に実績のあるTAMが詳しく解説します。

玉川学園小学部の基本情報

■住所
〒194-8610
東京都町田市玉川学園6-1-1

TEL:042-739-8111(代表)

公式サイト:玉川学園小学部

交通情報

  • 小田急線「玉川学園前」駅北口 徒歩3分

基本情報

経営学校法人玉川学園
共学・男女別共学
生徒数男子381名 女子411名
制服あり
給食なし

教育理念・教育方針

小学部(小学1〜5年生)の校舎の玄関には、「清い心・よい頭・強い体」と、創立者小原國芳の文字で「玉川っ子の目標」が刻まれています。

これは「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値を有した、調和のある人格を目指す「全人教育」を、小学生にもわかりやすい言葉で示したものです。
小学校段階では学びの基礎基本を身に付けるために、自分で立てた規範に従って、自分のことは自分でやっていくという主体的な態度を培っていきます。

また、英語を交えながらの自然教育やSTEM教育(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学の領域に力を入れ、総合的に学ばせること)にも力を入れています。

さらに、人間教育に不可欠な「宗教的修養」としての礼拝の時間を設けており、子供たちの「夢」の実現のために、「神と人から喜ばれ、国際社会において責任ある行動をとることができる人材の基礎を育てること」を目指して日々の教育活動にあたっています。

教育カリキュラム

ここからは、玉川学園小学部の教育カリキュラムについて詳しく解説していきます。

学習システム

玉川学園小学部は、1. 2年生は学級担任制、3年生からは完全教科担任制になっています。
1〜5年生では、本格的な学習の導入として学び方を学び、6年生で基礎学力を根底とした応用力を養成します。

JPクラスとEPクラス

玉川学園小学部では、一般クラスをJP(Japanese Predominant)クラス、BLESクラスをEP(English Predominant) クラスと改称して、全クラスのバイリンガル教育を推進しています。
これが玉川学園小学部の大きな特徴です。

JPクラスは日本語を主体とした教科学習を行い、英語を第二言語として身に付ける英語教育です。
EPクラスは授業の7割が英語で行われるクラスです。このクラスは5年生までで、6年生からは、国際バカロレア(IB)クラスのMYP(Middle Years Programme)が始まります。

この時に、希望する児童は一般のクラスに進むこともできます。

国際理解教育

玉川学園では、小学6年生から高校3年生を対象としたIBクラスというものがあります。

これは、将来の目標を海外大学への進学、世界での活躍と位置付けているクラスです。
IBO(国際バカロレア機構)の提供する世界標準の教育プログラムを導入し、専任教員によって、その授業のほとんどを英語もしくはバイリンガルで行っています。

また、様々な海外研修プログラムがあり、小学校段階から年齢に合ったプログラムに多くの児童が参加しています。

一貫教育プログラム

玉川学園は、幼稚部から大学院までが同一キャンパス内にある利点を活かして、独自の一貫教育を行っています。

幼稚部(年少~年長)、小学1~5年生、6~8年生(中学2年生)、9~12年生(中学3年~高校3年生)という枠組みで教育活動を行い、それぞれの学齢の特長を充分に踏まえたカリキュラムを設定しています。
また、この枠組みを超えた活動も盛んに行われています。

例として、農学部による田植えの指導や、ミツバチ科学研究センターでの養蜂体験などがあります。

学校生活

ここでは、玉川学園小学部の学校生活について詳しく解説します。

校舎・設備

小学1年生〜5年生が学ぶ校舎は、ヒマラヤ杉や多くの木々に囲まれた4階建ての建物です。
教室には冷暖房や最新の電子黒板が完備されており、日当たりが良くて広いベランダも完備されています。

職員室がなく、教員は各クラスの担任ブースで常に子供たちと接しています。
また、体育館の役割をするホール、グラウンドともに2つずつあり、満足のいくまで体を動かすことができます。

延長教育プログラム

このプログラムは、小学1年生から5年生までの希望者を対象に行っています。

専任教員が自学自習のサポートをしてくれるSH(Study Hall)と呼ばれるもの、専門講師によるレッスンなどがあります。
レッスンには、レゴ教育やそろばんなどの文科系のものから、サッカーやゴルフ、チアダンスなどの運動系のものもあります。

玉川学園小学部の年間行事

玉川学園小学部の進学情報

ほとんどの玉川学園小学部の児童は、系列校の玉川学園中学部、高等部に進学します。
そのまま玉川大学に進学する方もいますが、外部の大学に進学する方もいます。

玉川学園は中学校段階から本格的なキャリア教育をスタートさせ、高校では具体的な進路プログラムを多数用意しています。
玉川学園高等部進学の特徴として、指定校推薦が多いことがあげられます。

そんな玉川学園高等部の2023年度の指定校推薦の主な進学実績は以下の通りです。

青山学院大学7名北里大学3名
学習院大学7名芝浦工業大学3名
関西学院大学3名上智大学4名

また、外部大学への2023年度の主な進学実績は以下の通りです。

ブリティッシュ・コロンビア大学5名
トロント大学7名
早稲田大学4名
慶応義塾大学9名
明治大学11名
青山学院大学10名

玉川学園小学部の学費

初年度にかかる費用は1,170,500円で、内訳は以下の通りです。

<入学時の費用>

  • 検定料 30,000円
  • 入学金 220,000円

<入学後の費用(年額)>

  • 授業料 815,000円
  • 教育諸料 141,500円
  • 教育情報料 24,000円
  • 施設設備金 160,000円

※その他、制服、運動着などの費用がかかります。


玉川学園小学部の入試を徹底対策!

ここからは、玉川学園小学部の入試情報について解説していきます。
実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、玉川学園小学部の受験を検討している方はぜひご覧ください。

また、玉川学園小学部の入試の概要は、入試要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。

玉川学園小学部 2024年度一般入試

玉川学園小学部の入試情報

入試日程

例年試験は11月上旬に行われます。
玉川学園小学部の2024年度入試の日程の詳細は以下の通りでした。

出願期間<郵送出願の場合>
・検定料:2023年9月28日(木)~10月16日(月)
・出願書類:2023年9月29日(金)~10月16日(月)

<窓口出願の場合>
2023年10月19日(木)10:00~14:00
提出先:学園入試広報課(K‐12中央校舎1階)
試験日2023年11日1日(水)・2日(木)・3日(金・祝)のいずれか1日
合格発表2023年11月4日(土)10:00~24:00(WEB発表)

定員・倍率

玉川学園小学部の定員は男女合わせて90名です。
2023年度入試の定員・倍率は以下の表のとおりです。

受験者合格者倍率
男子166名不明不明
女子119名不明不明
285名90名3.17

男女それぞれの合格者数は不明ですが、男女の合格者が均等だった場合、倍率はそれぞれ3.69・2.64となります。

入試の概要について

玉川学園小学部の入学試験は、「行動観察・運動」「言語・数量(受験生面接)」「親子面接」の3つに分かれています。
以下で詳しい内容を解説していきます。

行動観察・運動

玉川学園小学部の公式サイトによると、行動観察では「社会性や独創性」が評価され、運動では「姿勢や身のこなし等の基本的な運動能力」が評価されるそうです。

行動観察では、真似・模倣遊びや自由遊びがよく出題されます。
真似・模倣遊びとは、試験官の動きを見て、踊りやポーズの真似ができるかを評価する課題です。試験官の指示を適切に聞けているかが評価のポイントになります。普段から人の話をきちんと聞くよう指導しておきましょう。

自由遊びは活動を指定されず、受験生が自由に遊ぶ課題です。
行動観察においてはお子さんが集団でどう振る舞うかが評価されます。自分から積極的に声をかけられるかや、声をかけられたときに素直に同意できるかがポイントです。
孤立したり、集団の輪を乱す行動は減点の対象になります。

日頃の生活から協調性を磨いておくのが重要です。

言語・数量(受験生面接)

面接官とお子さんの2人で実施されるテストです。

玉川学園小学部の公式サイトによると、言語では「語彙の豊かさ、正確な聞き取りと発話」が問われ、数量では「数や形の概念」が問われます。

言語で頻出の問題としては「お話の記憶」が挙げられます。これは面接官が話す物語を聞き、その内容についての質問に答えるものです。普段からご家庭で読み聞かせをし、対策しておきましょう。

数や形の概念では、数量を正確に数えられるか、同じ形のものを選べるかが問われます。ご家庭で数字や形について勉強しておく必要があるでしょう。

また、受験生面接はお子さんの解答だけが評価されるわけではなく、お子さんがはきはきと話せているか、適切な姿勢で話を聞けているかも評価の対象となります。事前にお子さんの話し方や姿勢は適切か確認しておきましょう。

親子面接

面接官、保護者、お子さんの3人で行われます。

入学志願書の内容を中心に質問されるそうです。
志望理由や普段のお子さんとのかかわり方などが質問されます。面接前に公式サイトに目を通し、玉川学園小学部の教育理念や教育方針を確認しておきましょう。

まとめ

玉川学園は1929年に創立された歴史ある学校です。

玉川学園の小学部は英語に力を入れている学校で、一般クラスをJPクラス、BLESクラスをEP クラスとして、小学一年生から英語を日常教育の中に取り入れています。
また、系列の高校からは海外の大学に進学する生徒も多いようです。
倍率は約3倍で、対策なしでの合格は厳しいでしょう。

入学試験は、「行動観察・運動」「言語・数量(受験生面接)」「親子面接」の3つに分かれています。
それぞれの分野をきちんと対策しておきましょう。

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この記事を書いた人

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たむろぐ編集部

成基の幼児教育TAMは、京都・大阪北摂を中心に、小学校受験対策を指導する幼児教室です。

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