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メンター・コーチからの声 成基学園4Jストーリー

メンター・コーチからの声 成基学園4Jストーリー

メンター・コーチからの
「声」

成基社員からの声 4Jストーリー

「受験を通して得た本当の喜び」

一居優馬(成基学園 小学部国語科メンター)

「僕は受験をして本当に良かった」
合格発表の直後のA君のこの言葉を、私は信じられない気持ちで聞いていました。

彼が受験した学校は、彼の成績から考えるとチャレンジ校にあたる学校でしたが、本命の学校であり、その不合格を知った直後の言葉でした。他に受けた学校は合格しているものの、落ち込んでいるはずの彼をどう励まそうか、そして、不合格に対して申し訳ないという思いを胸に、私は彼の元に向かいました。そんな私に対する彼の言葉が、冒頭の言葉でした。

「自分でもあきらめそうになった時に、先生が言った『自分がやりたいと思うことをやりきれ』という言葉に励まされて、ここまで来られました。受験の時に出来たから、中学に行ってからも、もっと頑張れそうな気がします。先生、僕は受験をして本当に良かった」

結果しか考えていなかった自分を恥ずかしく思うとともに、受験を通して強く、たくましくなっている彼に驚きました。「志望校合格」が何より大切だと考えてきましたが、それだけではない、と私自身思えました。
受験を通して得た経験や、メンターからかけられた何気ない一言は、子どもたちの長い長い人生の中の一瞬の出来事ではありますが、その「人」を創るという点で、深く関わっていることに気づき、感動しました。

A君からもらった言葉を誇りに、またこれから少しでも多くの子どもたちに、「受験をして本当に良かった」と言ってもらえるように、日々努力していきたいと思います。

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「体験から学ぶことの大切さ」

氏原淳平(成基学園 小学部・中学部理科メンター)

ある日のこと、授業準備をする私の耳に、階段を上る小学生の声が聞こえてきました。
「おい、おまえ、ナマズの天ぷらもう食べたか?なかなかおいしいでぇ。」
「僕、今度の日曜日に連れて行ってもらうねん。」
それで数週間前の保護者会で話したことを思い出しました。

小学4年生の理科を担当すると、授業の導入はまず教科への興味をもたせることに腐心することになります。その一環として、年初の保護者会では、家族レジャーに博物館や水族館、動物園の活用を提案させていただきます。最近の博物館や水族館、動物園では、附属のレストランで施設のテーマに合わせたメニューの工夫が進められています。

その年の保護者会では、施設の紹介のついでにグルメ情報として、琵琶湖博物館の付設レストランで琵琶湖産のナマズやブラックバスの料理が提供されていることをお話ししたのです。もちろん、子どもたちを連れて行くお父さん方向けに、料理がビールの肴にぴったりであることも付け加えました。

冒頭の会話は、この話を受けてのものです。保護者会での理科の出番は終わり近くになるのがふつうで、保護者の方々もそれまでの話にお疲れのご様子で、どこまで話を聞いていただいているのか不安がつきまといます。しかし、この小学生たちの会話から最後までしっかりお聞きいただいていることを知り、感動を覚えると同時に話の内容に対する責任感を新たにした次第です。

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「生徒の心に残る授業」

吉岡義治(成基学園 中学部英語科メンター)

小学部の日進が始まった6月のある日曜日の午後でした。中学3年生の授業を終え、講師室に向かっていた時、日進にお子さんを送って来られていた宇治教室の保護者の方と目が合いました。軽く会釈をしたのですが、彼女の強い視線を感じ、「どこかでお会いしたのかなぁ?」と思っていると、「吉岡先生でいらっしゃいますか?」との声。「はい。」と答えると、彼女は旧姓を名乗ってくれました。ちょっと珍しい名前だったので、すぐに記憶がよみがえってきました。今から20年以上前に教えていた、もと生徒でした(ちなみに、理科の担当はA木先生でした。)

彼女は、近畿大会にも出場できるような強豪の運動クラブに所属しており、なかなか勉強に集中できませんでした。夏期講習会も満足に出席できないような状況が続き、やきもきしたものでしたが、能力の高い子どもだったので、あせらず彼女のヤル気を引き出すよう努力しました。すると、クラブが終わってからの追い込みはすさまじく、成績も着実に上昇し、最終的には当時の難関私立高校に入学しました。

彼女とは昔噺に花が咲き、いろいろ楽しい話をして別れたのですが、ふと現在教えている中学生とこんな経験ができるだろうかと思ってしまいました。早くても20年後なので、これは無理でしょうが、少しでも子どもたちの心の中に残る授業をしたいと強く思いました。

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「中2の時に交わした何気ない会話から4年後の雪の日に生徒が夢をつかむまで。」

森 誠司(成基学園中学部英語科メンター)

「ダンスって、踊るダンスか。」「はい、踊るダンスです。」「それを人生の糧にしたいって」「そうです。できると思いますか。」京大生になった教え子から突拍子もない相談を受けた。もう10年以上前のことになる。

今彼女は2つの中学校の心理カウンセラーを担当するその道のプロ。彼女は京都大学の教育学部に進み、臨床心理を河合隼雄先生の下、勉学に勤しみ、今の仕事に生かしている。

出会いは、成基学園。彼女は私立の中高大一貫の女子中学入学したての女の子。見た目にまだ小学生のマントが脱げておらず、最近の小学生とは思えぬほど華奢で、どちらかといえば目立たない子であった。「『心の処方箋』を読んだことありますか。」「あるよ。どうして。」「こんなことを学ぶにはどうすればいいですか。」「京大に入るのが、手っ取り早いけどな。将来京大受けてみる?」この会話は、彼女が中2の時の秋。目がきらきら輝いていた。「わかりました。」彼女に謝らないといけません。このときはまだ、この言葉を本気にしていなかった。

「雪が降ったら合格するよ。」
「ほんまですか。」
「おう。」

雪が降った。補習で一緒にやった問題がそのままセンター試験に出た。国立前期1日目、また雪が降った。「先生、合格しました。」電話をもらった。京大まで発表を見に行った。いや彼女を。本当の笑顔、天使の涙を見た。彼女は夢をかなえた。そんな彼女に、立派な大人になった彼女に何と言えばいいのか。「雪が降ったら、できるかもしれない。けど、大人なら傘をさすかも」彼女は僕の大切な生徒であり、友人であり、わが子である。

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「本気で向き合えば結果は必ず好転する。子どもと一緒に自分も成長している。」

塚本 亜友美(成基学園小学部国語科メンター)

先日、いつものように授業を始めようとした矢先、耳を疑う言葉が聞こえた。「ぼく、(試験を)受ける前から、落ちること分かっていたんや!」大声で叫ぶAくん…授業終わりに彼と向き合った。

「どうしたん。さっきの言葉。」と私が問うと、
「ぼく、やっぱり◯◯小学校に行きたいねん…」
結果を自分のせいだと感じて、今もなお引きずっているそう。出会ってからの彼を振り返って、自分の目標が明確になったことや、何でも気負いせず楽しめるようになったこと、周りの人たちのことを考えられるようになったことなど、伝えられるだけ伝えた。彼に関わってきた人間として、Aくんなら大丈夫と自負していたことも。得点開示もなく、何が原因かは分からない。分からないものに対して、責任を感じることでもないし、これからどうしたいかを一緒に考えていこうと話した。また、同じように辛い想いをしたお友達には、「気持ちがわかるから、ぼくが元気にしてあげる。」と言ってくれた。いろんな話をしていくうちに、「先生、ぼくな、行ってみたい小学校が2つあんねん。そのうち1つに決めるわ。どっちの小学校が向いているかな。」と、ニコニコしながら話してくれた。彼と向き合えたことで、自分がなぜこの仕事を選んだのか、思い出されました。

・・・そして、一年の月日が経ち、彼は自分が決めた小学校への編入試験に臨んだ。彼らしく試験問題・面接にも臨めたようで、見事『合格』を自分の手でつかんだ。

ここからまた彼の新たなチャレンジは続きます。そんな彼の成長を、ずっとずっと遠くから見守り応援し続けていきます。

本気で向き合えば、結果は必ず好転する。子どもといっしょに自分も成長している。

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「"高校には行きたくない"と口にする生徒の気持ち。翌日渡してくれたメモには志望校が書かれていました。」

吉川 左恵(成基学園中学部国語メンター)

彼女は、良くも悪くも無反応な生徒でした。私自身も初めて担当する中3ということで距離感が掴めず、大人が嫌いなのかなと思ってもいました。

そうして迎えた夏の講習会。入り口で佇む人影を見つけました。彼女です。炎天下の中立ちつくす様子が気になり声をかけました。

すると「うちだけがんばってないし、入りづらい」と。そして、「行きたい高校なんて無い、本当は高校へ行くよりやりたいことがある」と少しずつ話してくれました。

私はただ聞きました。彼女の言葉に対して「高校は行っておくべきだよ」と言いたくなるのを堪え、ひたすら彼女の言葉に耳を傾けました。彼女が話し終えたあと、私は大人としての意見を伝えました。「今晩考えてみる。授業行くわ、ありがとう!」と言ってくれた彼女。翌日、彼女がそっと渡してくれたメモ。そこには志望校が書かれていました。

その後は授業でも積極的に発言をしてくれるようになり、メモに書いた志望校に合格。最後の授業では彼女がクラス全員に声をかけ、「先生へ」というタイトルで作文を書き、1人ずつ読み上げてくれました。涙が出ました。

子どもの考えは、先の見通しが甘く、不安定な理想や不満を言っているだけのように大人には聞こえます。でもその子の素の気持ちを、まずはしっかりと受け止めること。そこから信頼関係は始まるのだと気づかせてくれました。その作文は、今も私の大切な宝物です。

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「精神的にも追い込まれ殺伐としがちな受験期。自他共栄の心で志望校全員合格。」

谷口 佳子(成基学園小学部理科メンター)

長年教壇に立たせていただいていると、個性的でドラマのある様々なクラスに遭遇します。私が数年前に担当した、6年生のクラスの話です。

そのクラスは、一言でいえば「お互いを気遣うという気持ちの強いクラス」でした。日常のこと、例えば誰かが「消しゴム忘れた!」といえば、四方八方から消しゴムを渡すという些細なことから始まり、「テストで悪い点を取ってしまった。」と落ち込んでいる子がいれば、「何言ってんの! 私なんかこの前○点取ってしまったんやからね。」、「要は復習して受験で合格すればいいやん! なぁ先生?」と廻りから叱咤激励の声。超難問が出てくると「これ、みんなで考えていい?」と机を教室の中央に集め、頭を寄せ合って議論し回答を導き出します。

精神的にも追い込まれ、殺伐としがちな受験期にも拘わらずブレない彼らの言動は、『精力善用』『自他共栄』という嘉納治五郎氏の言葉を彷彿させました。まさに、“心身の持つ全ての力を最大限に生かし、自分だけでなく己の技を磨かせてくれた相手と共に成長した”彼ら。全員が志望校に合格し、学園を巣立っていきました。

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「"勉強なんか嫌い"と言っていた生徒が、夢は"先生になること"と言ってくれた。」

山本 美穂(成基学園小学部国語科メンター)

私が担当していた3年生の男の子の話です。授業中、じっと座っていることができない彼。すぐに「帰る!」と叫び、鉛筆を投げつけ、泣き出すこともしばしば。口癖は「勉強なんか嫌いや!」「何も興味ない、夢もない。」でした。

ある日、彼が図書スペースでお迎えを待つ時間に、いろいろな本を見せて、何か心が動かされるものがないか探してみました。しかし、なかなか見つかりません。そんな彼が初めて目をとめたのが「折紙の本」でした。彼はその本を、穴があくほど見つめていました。

その翌週、彼は帰り際に、あるものを私の手に押し付けて、走り去っていきました。見てみると、それは折紙で作ったカンガルーでした。そして、翌週はゾウ、その翌週はカメ…と、毎週一つずつ、ニコリともせず、ただ黙って渡してから帰るようになったのです。

私の机に、折紙の動物園が出来上がる頃、彼の顔つきは随分と変わりました。そして、3年生最後の授業の日、いつものように差し出したもの、それは何枚もの折紙を組み合わせて作った超大作のくす玉。その隅っこには、よく見ないと見逃してしまいそうな小さな字で「一年間ありがとう」と書いてありました。

彼の「勉強なんか嫌いや!」の口癖は変わりません。でも、彼の夢シートには「先生になること」です。いつまでも生徒にから信頼されるメンターでありたいと思います。

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「"がんばれ、負けるな"と励まし送り出す。その経験は必ず人生の財産になる」

中村 完宣(成基学園小学部算数科メンター)

中学入試は若干12歳の子どもが経験するにはあまりに重たく、そして貴重な瞬間の連続でもあるものです。元巨人軍の長嶋茂雄さんは高校野球の甲子園大会について、「神様は唯一、一校にだけ栄光を与え、それ以外には挫折を与える。一見残酷な仕打ちに見えるが、どちらも人を育てるのです。」と言われました。私は受験もまた然りだと。

ある男の子が中学入試を控えた12月。母親との面談で、成績から第一志望校に合格するのは厳しく、他の確実な中学を受験した方が合格の可能性があると伝えました。でも、男の子も母親も本気でやる覚悟を決めて、「第一志望校の学校を受けます」と仰いました。

受験当日、男の子は私を見るなり、受けるのが怖いと言って号泣しました。彼にその時かけた言葉が「がんばれ、負けるな。がんばれ、負けるな。」でした。すると、彼は泣き止んで、「先生、俺合格してくるからね!」と言って入室していきました。その姿を見ながら、彼が日々成長してきたことを確信しました。結果は大逆転合格!親子で泣きながら報告に来てくださいました。どんな状況でも可能性がある限り決してあきらめないことを親子から学び、また男の子が成長する瞬間に一緒にいれたことに改めて責任の重さを感じました。

元南海の野村克也さんは、「経験は財産。百の理屈より一回の経験が人を育てる」と。不肖私自身、この二人の偉人の教えを胸に、そして二人の親子から得させていただいた経験をもとに日々精進していきたいです。

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「ゴールフリーを子どもたちにとって"楽しい学びの場"にしていきたい」

細川 颯一郎(ゴールフリーコーチ)

私がゴールフリーで働いて1年が経ちました。一年間でたくさんの子どもと触れ合うことができ、教える立場でありながら様々なことを子どもから教えてもらいました。成績が上がらないときは大変ですが、その分成績が上がった時の喜びは何事にもかえられないものがあります。子どもとともに楽しみながら授業をさせていただいております。

私は、子どもが教室に来るのが楽しいと思ってもらえるように関わる、ということを大切にしています。ゴールフリーは塾です。ですから、勉強において、解ける!できる!という喜びを感じてもらえるように関わることはもちろん重要です。

しかし、それだけではなく、ゴールフリーが子どもたちにとって居場所になるよう、子どもにとって楽しい場所にしていくことを意識しています。今回は、このようなことを意識しながら子どもと関わってきた中で体験したお話をさせていただきたいと思います。

現在中3のK君は中2の11月頃に入塾してきました。K君はリトルリーグで野球をしていて、うまく野球と両立しながら勉強をしていたようですが、入塾前は成績が下がり始めていたところでした。数学をいつものように教えていたある日、「学校の授業どんな感じなん?」と、私はK君に質問しました。すると、K君は「そんなにおもしろくない。結構寝てる。」と言いました。

そのとき私は思いました。学校の授業が面白くないのであれば、せめて塾の数学の授業は面白いと感じてもらいたいと。そして面白く勉強できる授業にしようと私は決めました。勉強が面白いと感じてもらえるようにするために、「よっしゃ、この問題勝負しよ!」というようにして、数学を楽しんでもらえるようにしていきました。

すると、数学の成績は下がることなく、定期テストでは必ず80点以上は取れるようになりました。この秋、K君は野球の実力が認められ、今年の10月ごろ名門校からのスカウトを受けました。そのとき、私は尋ねました。「K君、受験せんでええんやんな。授業どうやっていく?」するとK君は「受験生と同じ扱いをしてください。大学にも行きたいし、高校生になっても勉強についていけるように通い続けるつもりです。」ときっぱり言いました。

K君の勉強に対する意識はここまで変わっていたのだ、ということを知り、とてもうれしかったです。推薦が決まった今も、K君は毎日のように教室に通い、自習を続けています。当然勉強の量も増えてきており、それに伴い質問する量も増えてきています。そしてこの前「先生も毎日塾来てください」とまで言われるようになりました。

ここまで頑張っていると、教える側にもやりがいがあります。今では私もできる限り塾に行き、子どもと一緒に合格に向けて頑張っています。

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「子どもと真剣に向き合うことで、本心を引き出すことができました」

林 隼平(ゴールフリーコーチ)

私には担当して約1年になる中2生の男の子がいます。その子どもは何をするにもゲーム(スマホ、DS等)を一番に考えてしまう子どもです。

ある日宿題を2週連続でやってきていない時がありました。授業始めのチェックテストにおいても前回やった英文法を忘れており、再度指導することによって、学校の進度から遅れを取っており、私としてもかなり焦っていました。

しかし、その焦りは自分にベクトルが向いている事だと感じ、意識のベクトルを子どもに向け「何があったら宿題ができると思う?」などの質問を行い、色んな会話をすることによってその子どもの中から出てきた言葉は「勉強できるようになりたい、家族から褒められたいねん。けど、ゲームの事が気になって勉強に手が付かへんねん。そんな自分を変えたいと思ってんねんけど、どうしたらいいかわからんへんかってん」という言葉でした。

勉強に対して前向きに考えている事に私はとても嬉しくなり、「そしたら、ゲームと勉強にメリハリをつけることができるようになるためには何が必要やと思う?」という質問をし、勉強する時は目の前からゲームをなくしてみる、という結論を子ども自ら出しました。また、宿題に関しても私から「やりなさい」と言っていましたが、「やってほしい」という気持ちを伝えると間違いはあるものの、宿題をやってくるようになりました。

それから大きくはないものの成績が以前よりもアップし、その子と二人で喜びを分かち合いました。 この子どもとの関わりを通して、質問・傾聴・承認という姿勢の大切さを改めて実感しました。志望高校も決まり、それに向かって勉強するという明確な目標を持つようになったため、行きたい将来を実現できるよう、これからも全力でサポートしてきます。

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「先を見すえた会話をすることで、子供の行動が変わりました」

村中 悠樹(ゴールフリーコーチ)

私がGFに入った当初から2年間担当している高3のA君がいます。その子どもは中学から通ってくれており、勉強にも意欲的に取り組んでいました。

しかし、時間の使い方が上手くなく、英語の難しい問題に対して、真面目にずっと悩んでおり、授業でも演習が全然進まない状態でした。制限時間を設定しても速度は上がらず、わからない単語が出てくるとすぐに手が止まっていました。

目の前の問題を必死に考えるということは良いことなのですが、どうしても能率を上げて欲しい。さらに言えば、時間の使い方の良い人間になって欲しいという思いがありました。そこで、大学生になった時の話や将来のことなど、いかに限られた時間のなかで自分のしたいことを1つでも実現するのか、という話をしました。

将来の話をしたかいがあってか、時間の使い方を少しずつ意識するようになり、その結果、演習量も増え、それに伴い、解くスピードも上がり、正答率も上がっていきました。目の前の事を話すよりも、もっと先を見据えた話をすることで、その思いがA君の心に響いたのだと思います。

子ども一人一人にとって、心に響く話や表現は違い、見つけるのは非常に困難です。しかし、そのきっかけを見つけた時、子どもと同じ目線に立って物事を考えられたという、言葉では言い表せない充実感や使命感を体感することができました。これこそがゴールフリーで得られるコーチとしてのやりがいなのだと強く感じました。

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「"前向きな考え方"をできるようになった子どもを誇りに思います」

奥村 芽生(ゴールフリーコーチ)

私は普段勤務している時、親しみやすいコーチであることを意識しています。ただ、「友達のような関係」になりすぎないよう、厳しくする必要があるときはきちんと区別し、頼れるコーチでありたいと思っています。

昨年担当していたRくんの話です。Rくんは、明るくよく喋る子どもで、自分から進んで勉強する子だったので、授業に対する姿勢や宿題の提出も全く問題ありませんでした。しかし、大きな問題が一つありました。

彼は中学校受験を志望していたのですが、彼の現在の学力では到底及ばないハイレベルな中学校を志望していたのです。Rくんは自分に非常にストイックで負けず嫌いだったので、分からない問題があると、イライラしたり泣いてしまうことがありました。模試の結果も毎回ふるわず、自分を卑下したり、落ち込んだりしていました。

そこで、私は当分わかりやすい授業をしようと努めましたが、まずはRくんに前向きになってもらうような関わり方を意識しました。難易度の高い問題を1問でも解けていたら「進歩だね!すごい!」と褒めたり、模試の結果を一緒に分析し、「計算の単元はよくできてるね。さすが!」「図形は苦手だもんね。私もそれは知ってるよ。今度の授業は図形をしようか?」など、常にRくんに前向きになってもらい、次につながる考え方をしてもらえるような関わり方をしました。

また、Rくんが落ち込んでいた時に、何気なく「がんばれ!」と声をかけると、「もう十分がんばってんねん…。がんばってもがんばっても成績が上がらへん…」とさらに落ち込んでしまい、私はハッとしました。Rくんが頑張っていることは私もよく分かっているのに、と反省しそれ以来、勇気づけるときはこれからの目標や前より伸びたところを褒めるなど、Rくんの頑張りを認め、次につながる声掛けをするよう心がけました。

Rくんは、残念ながら志望校に合格することができず、公立中学校に通うことになりました。Rくんは結果を見て泣いてしまったようですが、私も彼の頑張りを報いることができなかった申し訳なさと苦しさで泣いてしまいました。

合格発表の翌日、Rくんは教室へ来て今までの感謝やこれから中学でしようと思うことを話してくれ、手紙もくれました。そのとき、結果は出せなかったけど、私のこれまでのRくんへの関わり方は間違っていなかったのかな、と思うことができました。

私はRくんにとって、「授業をしてくれる人」だけでなく、「前向きな考え方を教えてくれた人」であれたことを誇りに思います。子どもによって、ためになる指導法や励まし方は異なると思いますが、子どもの問題は何なのかによって、試行錯誤していく大切さを知りました。

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