さとえ学園小学校は、子どもたちの無限の可能性を開花させることを教育理念に掲げる埼玉県の私立小学校です。
さとえ学園小学校は、大学、専門学校、高校、中学を系列下に置く学校法人さとえ学園が2003年に創設した比較的新しい小学校です。
系列校でのノウハウを活かしつつ、21世紀を創造する教育を行うことを目指しており、独自の教育プログラムで生徒の可能性を最大限に磨き上げます。
さとえ学園小学校卒業後は、系列校の栄東中学・高等学校と埼玉栄中学・高等学校に内部進学できますが、外部進学する生徒も多いです。
栄東中学・高等学校は東大や医学部等の難関大への高い合格実績を誇る進学校で、埼玉栄中学・高等学校はアスリートを数多く輩出するなど、お子さんの興味や適性に合わせて多様な進路を選択できます。
当記事では、そんなさとえ学園小学校の学校生活から入試対策まで、私立小学校入試に実績のあるTAMが解説していきます。
さとえ学園小学校の基本情報
■住所
〒331-0802
埼玉県さいたま市北区本郷町1813
TEL:048-662-4651
公式サイト:さとえ学園小学校-総合トップページ (satoe.ed.jp)
交通情報
「土呂」「宮原」「大宮公園」「日進」駅よりスクールバス送迎あり
- JR宇都宮線「東大宮」駅より徒歩15分
基本情報
経営 | 学校法人佐藤栄学園 |
共学・男女別学 | 共学 |
生徒数 | 490名 |
制服 | あり |
給食 | あり |
制服
さとえ学園小学校の制服は、夏服・冬服があり、夏服には低学年用のものと高学年用のものがあります。女子冬服の赤いジャケットが特徴的です。
また、さとえ学園小学校ではランドセルが指定されています。さとえ学園小学校の紋章が刻印された金具が刻印されており、一目で生徒だと分かるようになっています。
【出典】さとえ学園小学校
教育理念・教育方針
・教育理念
「人間是宝」と「今日学べ」という言葉が教育理念として掲げられています。それぞれの意味は以下の通りです。
・「人間是宝」
人間は誰もが無限の可能性を秘めた原石で、教育でそれを磨き上げる
・「今日学べ」
一度しかない今日一日を充実させるためにけじめのある生活態度を身に付けさせる
・教育方針
さとえ学園小学校では、「日本や世界のリーダーを目指す子どもたちの無限の可能性を磨き上げ、最大限発揮させること」が教育の役割だと考えられています。そのために用意されているのが、独自の6年間を通した系統的なカリキュラムです。
さらに、独自の複合型教育というアフタースクールプログラムもあり、お子さんたちの無限の可能性を発揮できるようにしています。
さとえ学園小学校の授業カリキュラム
科目概要
国語・算数・理科・社会の主要4教科に加えて、「IT教育」「英語教育」に力を入れています。
- IT教育
一人一台タブレットがあるだけでなく、電子黒板も用意され、充実したICT環境が整備されています。
- 英語教育
さとえ学園小学校では、一年生から英語が正課となっています。ネイティブの先生とのコミュニケーションが重視されており、外国人の先生と日本人の先生が英語で授業を進めます。さらに、お子さんたちが楽しく学ぶための独自のカリキュラムがあります。
さとえ学園小学校の学校生活
複合型教育
さとえ学園小学校の教育では、正課授業の他に「複合型教育」と呼ばれるアフタースクールプログラムがあります。これは、正課授業との相乗効果により、お子さんたちの可能性を開花させることを目的としたプログラムです。
さとえ学園小学校では、お子さんたちの多様な好奇心に応えるため、19のプログラムが用意されています。
- 学習プログラム
算数EX、サイエンス・ワールド、えいご enable Leptonといった、楽しみながら学力を向上させる様々なプログラムがあります。
- 情操教育プログラム
書道アート、ヴァイオリン、クラシック・バレエ、空手、水泳 といった、芸術・スポーツに親しむとともに情操教育を行う様々なプログラムがあります。
- さとえプログラム
保護者が迎えに来るまで、軽食を取りながら宿題や読書等の学習を行ったり、他学年のお子さんたちと交流して社会性を身に付けるプログラムです。学童保育に相当するプログラムです。
クラブ活動
さとえ学園小学校では、ブラスバンド、オーケストラ、合唱、生物、陸上といったクラブ活動があります。
施設・設備
さとえ学園小学校は施設・設備が充実しています。
屋内外にプールがあり、パソコン室が2つある他、サイエンスミュージアムやビジュアルセンター、礼法室、プレイパーク、カフェテリアなどもあります。
さらに、屋上には庭園と天体望遠鏡が設置されています。
このように、さとえ学園小学校では充実した施設によって学習環境が整っています。
さとえ学園小学校の一日の流れ
さとえ学園小学校の年間行事
さとえ学園小学校の進学情報
進学先について
栄東中学校と埼玉栄中学校に内部進学できますが、外部受験する方も一定数おり、お子さんの適性に応じた進路指導を行っています。
栄東中学校・埼玉栄中学校はどちらも中高一貫校で、それぞれ栄東高等学校・埼玉栄高等学校に内部進学する生徒が多いです。栄東高等学校は東大・京大の合格者が15名以上、医学部の合格者が100名以上いる進学校で、東大クラスと難関大クラスが設置されています。
埼玉栄高等学校は普通科だけでなく、保健体育科が設置されています。そのため全国大会で優勝経験のある部活が多く、アスリートの卒業生が多いです。
さとえ学園小学校から栄東中学校へ内部進学する場合、難関大クラスへ進学することになります。ただし、入学後は東大クラスへ移ることも可能で、内部進学時に難関大クラスへの内定を保持したまま東大クラスに挑戦できます。
さとえ学園小学校の学費
さとえ学園小学校で初年度にかかる学費は約112万円で、内訳は以下の通りです。
- 受験料30,000円
- 入学金250,000円
- 授業料480,000円
- 施設設備拡充費180,000円
- 児童会費10,000円
- 後援会費5,000円
- 保護者会費12,000円
- 諸費150,000円
さとえ学園小学校の入試を徹底対策!
ここからは、さとえ学園小学校の入試情報について解説していきます。
実際に過去問題集を確認しての気づきや要点をまとめていますので、さとえ学園小学校の入試を検討している方はぜひご覧ください。
また、さとえ学園小学校の入試科目の概要は、募集要項で確認できます。
公式サイトにてチェックしてみてください。
▶さとえ学園小学校- » 入学案内|さとえ学園小学校 (satoe.ed.jp)
さとえ学園小学校の入試情報
入試日程
さとえ学園小学校の入学試験には、親子面接と試験があります。
親子面接は例年9月中旬に行われ、試験は10月初旬に行われます。
2024年度入学試験の日程は以下の通りです。
出願受付期間 | 8月28日(月)~9月1日(金) |
親子面接 | 9月15日(金)16日(土)のいずれか指定された日 |
試験日 | 男児:10月1日(日)女児:10月2日(月) |
合格発表 | 10月4日(水)午後1時ホームページと郵送にて通知 |
入学手続き | 10月11日(水)※消印有効 |
定員・倍率
さとえ学園小学校の定員は72名です。
2023年度の入試結果は以下の通りでした。
合格者 | 志願者数 | 倍率 |
164名 | 369名 | 2.3 |
入試の概要について
さとえ学園小学校の入学試験は、ペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、運動テストに分かれていて、所要時間は約2時間半程度です。
入学試験は一日で全て実施されており、入学試験前には約15〜20分程度の親子面接が実施されます。
ペーパーテスト
ペーパーテストは、入学試験全体の約半分を占め、1時間程度かけて行われます。
そのため、お子さんの集中力が問われています。
基本的な問題だけでなく、総合的な力を問われる問題が出題されています。
分野は「話の記憶」「言語」「常識」「推理・思考」「数量」など、多岐にわたって出題されています。
「話の記憶」
過去10年間で毎年出題されている分野です。
話の内容を正しく理解するために、普段から読み聞かせをしたり、お話について質問したりするなどの練習をしておきましょう。
「推理・思考」
過去7年間で毎年出題されています。
様々な形で出題され、「言語」や「数量」などの分野と一緒に出題されることが多いです。
過去問を解くなどして、考える練習をしておきましょう。また、日常生活でお子さんが疑問に思ったことを一緒に調べるなども、思考力を鍛えるのに効果的です。
「言語」
しりとりの形で出題されることが多いです。
お子さんと実際にしりとりをするなど、幅広く正しい言葉を覚えさせるようにしましょう。
「常識」
仲間探しの形で出題されることが多いです。
動物や身の回りの物など、様々なテーマで出題されます。
様々なことに興味を持たせて、正しい知識を積極的に教えていきましょう。
「数量」
「数を正しく数えられる力」が問われることが多いです。
10前後まで正しく数えられれば対応できるので、日常生活で積極的にお子さんに「何個ある?」などの質問をして、ものを数える練習をしておきましょう。
個別テスト
個別テストは、テスターの先生と1対1で行います。
ペーパーテストで出題されたお話についての感想を聞かれたり、絵を描かせて、なぜその絵を書いたのか聞かれたりします。
毎年、何かについてお子さんの感想を聞くという点は変わっていません。
お子さんと積極的に話をして、感想やお子さんがどう思ったかなどについて積極的に質問するようにしましょう。
集団テスト
集団テストは複数人のグループで行われます。
ほぼ毎年「行動観察」の形で行われますが、まれに「制作」や「ゲーム」の形で出題されます。
「お友達とのコミュニケーションがとれているか」や、「人の意見を聞いて、まとめあげる力」が問われています。
日ごろから人の話を聞き、自分の意見を人に伝える練習をしておきましょう。また、他の人と協力して何かを達成するという経験をさせることも効果的です。
運動テスト
2022年まではケンパーなどの「連続行動」が頻出でしたが、昨年は「玉入れ」が行われました。
運動能力だけでなく、指示されたことを的確に理解し、その指示に従って行動できるかが問われています。
試験に必要な運動能力自体は高くないので、指示通りに動くための練習をしておきましょう。
親子面接
親子面接は、入学試験よりも前に実施されます。
お子さんへの質問が多く、日常生活から社会のマナーまで幅広く聞かれます。適切な反応ができているかが問われているため、普段からお子さんと日常会話をして流暢に会話をするための練習をしておきましょう。
また、保護者の方は志望理由や教育方針を質問されるため、考えを事前にまとめておきましょう。
まとめ
さとえ学園小学校は、2003年に設立された埼玉県の私立小学校です。
「生徒の可能性を最大限に開花させる」という理念の下で学校法人佐藤栄学園が経営しており、系列校の栄東中学・高等学校と埼玉栄中学・高等学校へと内部進学できます。
内部進学先の栄東中学・高等学校は東大をはじめとした難関大学への合格者を多数輩出する進学校です。
21世紀型の教育を行うことを掲げており、IT教育や英語教育だけでなく、生徒たちの可能性を最大限に開花させるための複合型教育と呼ばれる独自のアフタースクールプログラムに力を入れています。
入学試験は親子面接、ペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、運動テストに分かれており、どの試験でもお子さんの総合的な力が問われています。
家庭内での対策に不安がある方は、合格実績のある私立小学校専門塾などで対策していきましょう。
苦手に合わせて1単元から対策できますので、ぜひご家庭での対策にご利用ください。