こんにちは!大学受験を専門にした自立型学習塾、”ゴールフリー Lab“の塾長、通称らぼちーです。京都・滋賀に教室を構え、受験生に役立つノウハウや情報を発信しています。
本日の記事はこのような方に向けての記事です。
- 京都が誇る”ものづくり大学”
- センター75%以上、個別試験60%以上が合格ライン
- デザイン・建築学課程が人気なので志望者は要注意!
京都工芸繊維大学の良さを知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
京都が誇る理工科系技術者の輩出大学
芸術と科学が融合する「京都工芸繊維大学」
繊維と工業の専門学校を母体として設立された京都工芸繊維大学は、
優秀な技術者を長らく輩出する名門大学です。
京都の国立大学というと京都大学が有名なため、その陰に隠れてしまいがちですが、
全国的に見ても上位の入試難易度を誇る国立大学です。
特徴としては、工芸科学部1学部で構成される工科系大学という点でしょう。
1学部といっても研究対象は広く、バイオ・材料・電子・情報・機械・環境などの先端科学技術分野から、建築・デザインまでの幅広い分野において、「ものづくり」における実学を重視した研究をおこなっています。
写真は2014年にキャンパス内に設置されたKYOTO Design Labです。デザインと建築をテーマに様々な先端科学技術分野が領域横断的に研究を行う教育研究拠点として設立されました。
現在では、様々な分野の研究者、国際的企業や地域組織とともに、ワークショップなどのプログラムの実践を通じたイノベーションハブとして機能しています。
このように「科学」と「芸術」の融合を強く意識したカリキュラムは異色だっており、小規模ながら国内外から注目を集めている大学です。
キャンパスは京都市内に位置しており、地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅から徒歩8分のところにあります。北山と呼ばれる市内でも有数のお洒落スポットも近く、中心地ではないですが、閑静な地域に属しています。
京都工芸繊維大学の魅力は、何と言っても実学をベースとした「ものづくり」を学べる教育内容と就職に強い点が挙げられます。
実際、テレメール全国一斉進学調査での進学者の入学理由ですが、第1位が教育内容、第2位に就職に有利が選ばれています。
主な就職先一覧
食品:アサヒ飲料、味の素食品、日清食品、明治乳業など
製薬:アース製薬、エーザイ、再春館製薬所など
総合科学:花王、東レ、カネカ、サンスターなど
その他:オムロン、東芝、パナソニックなど
理系の大学だけあって、メーカーへの就職実績は十分ですね。
この他、企業の人事担当者からも京都工芸繊維大学の卒業生は大変高い評価をえているというデータもあります。
3X3 構造改革
京都工芸繊維大学の特徴として、3X3と呼ばれる制度を導入しています。
通常、「学士4-修士2-博士3」の構造を「学士3-修士3-博士3」に実質的に変更し、
大学院としての機能強化を図ることが目的です。
具体的には、大学院への進学希望者に関しては、大学院入学試験(院試)を3年生の末などの早い時期から実施し、進学が決まった生徒は、4年生時から大学院の講義を受講することができます。
多くの大学院の試験は4年生の夏に行われることが多いので、学生はその対策に追われることになるのですが、京都工芸繊維大学院への進学が決まっている学生は、4年生の期間をフルに研究に費やせるというメリットがあります。
大学院で学ぶ内容は、より研究色の強い、いわば実践的な内容です。
上位大学の理系学生の場合、大学院に進学する学生が多数を占めますので、実質的に大学院を1年長く経験できる3X3制度は魅力的な教育制度に感じる方が多いようですね。
京都工芸繊維大学を調べている方は、こちらの大学も調べています。
京都工芸繊維大学の入試概要を知る
一般入試の他に、ダビンチ(AO)入試を採用しています。
募集人員の枠はまだ100名以下と、一般入試に比べると少ないですが、
グループディスカッションやレポートの作成など、これからの国際社会に活躍していく人材を受け入れています。
一般入試の選択科目
一般入試には前期日程と後期日程が用意されています。
この記事では前期日程における選択科目についてお話しします。
学域 | 課程名 | センター科目 | 個別学力検査 |
---|---|---|---|
応用生物学域 | 応用生物学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 理科:「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2 英語:コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ |
物質・材料科学域 | 応用科学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 理科:「物理基礎・物理」又は「生物基礎・生物」 英語:コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ |
設計工学域
|
電子システム工学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 理科:「物理基礎・物理」 英語:コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ |
情報工学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 理科:「物理基礎・物理」 英語:コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ |
|
機械工学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 理科:「物理基礎・物理」 英語コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ |
|
デザイン科学域 | デザイン・建築学課程 | 5教科7科目 | 数学: 数Ⅰ数Ⅱ数Ⅲ数A 数B 英語:コミニケーション英語ⅠⅡⅢ・英語表現ⅠⅡ 総合問題 又は実技 |
5教科7科目 英(1)+国(1)+社(1)+数IA(1)+数ⅡB(1)+理科(2)
センター利用科目は理科のみ課程で選択候補が異なります
デザイン・建築学課程では個別試験で総合問題が出題されます
国立大学ですので、センター試験に加えて個別学力検査の対策が必要です。
幅広い知識と深い思考力が試される入試制度となっています。
偏差値とセンター利用入試得点率
<センター試験得点率(前期入試)と偏差値>(河合塾公表データより)
課程名 | センター試験ボーダー得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
応用生物 | 72% | 52.5 |
応用化学 | 70% | 55.0 |
電子システム工学 | 73% | 57.5 |
情報工学 | 74% | 57.5 |
機械工学 | 72% | 55.0 |
デザイン・建築学 | 78% | 57.5 |
センターは最低7割は必要です。
課程により人気に差があり、特にデザイン・建築学課程は志望者の多い学課程です。
倍率と最低合格点
2019年度入試結果(HP参照)
一般入試前期日程
学域 | 学程 | 受験者(人) | 合格者(人) | 倍率(倍) |
---|---|---|---|---|
応用生物学域 | 応用生物 | 88 | 33 | 2.7 |
物資・材料科学域 | 応用化学 | 318 | 117 | 2.7 |
設計工学域 | 電子システム工学 | 136 | 39 | 3.5 |
情報工学 | 138 | 38 | 3.6 | |
機械工学 | 149 | 53 | 2.8 | |
デザイン科学域 | デザイン・建築学 | 442 | 94 | 4.7 |
合計 | 1,271 | 374 | 3.4 |
2019年度の一般入試A日程の倍率は全学部合計で3.4倍でした。
募集定員344名に比べ374人の合格者をだしました。
やはりデザイン・建築学課程が最も人気であり、倍率も高い傾向にありますね
次に一般入試前期日程における合格者の平均点と最低点です。
合格者最低点・平均点(HP参照)
平成31年度一般入試前期日程
課程名
|
センター
|
個別試験
|
配点合計
|
センター試験 | 個別試験 | 総合点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最低点 | 平均点 | 最低点 | 平均点 | 最低点 | 平均点 | ||||
応用生物学
|
500
|
800
|
1,300
|
340 | 373 | 458 | 514 | 835 | 887 |
68% | 75% | 57% | 64% | 64% | 68% | ||||
応用科学
|
400
|
600
|
1,000
|
260 | 292 | 330 | 384 | 636 | 677 |
65% | 73% | 55% | 64% | 64% | 68% | ||||
電子システム工学
|
450
|
700
|
1,150
|
298 | 335 | 389 | 440 | 737 | 775 |
66% | 74% | 56% | 63% | 64% | 67% | ||||
情報工学
|
450
|
700
|
1,150
|
307 | 349 | 374 | 438 | 730 | 787 |
68% | 78% | 53% | 63% | 64% | 68% | ||||
機械工学
|
450
|
725
|
1,175
|
275 | 334 | 396 | 462 | 746 | 796 |
61% | 74% | 55% | 64% | 64% | 68% | ||||
デザイン・建築学
|
400
|
600
|
1,000
|
278 | 313 | 346 | 394 | 672 | 708 |
70% | 78% | 58% | 66% | 67% | 71% |
各課程により配点は異なりますが、個別試験の配点割合が大きいですね。
つまり、京都工芸繊維大学に合格するためには、センター試験で75%〜80%の点数をとれる実力をつけた上で、個別試験でも6割以上の点数をとらなければなりません。
センター試験と個別試験の最低点に要注意。どちらかの試験で最低点をとった合格者(例えばセンター試験)は、もう一方の試験(例えば個別試験)で合格点数をとっています。目安となるのはあくまで総合点の最低点です。
最後に、前期日程で全学部共通の”英語”の対策に関してお話します。
詳細はリンク先の科目別対策記事にまとめていますので、ぜひご確認ください。
京都工芸繊維大学の教科別受験対策(まとめ)
京都工芸繊維大学の入試対策の概要に関してまとめました。
京都工芸繊維大学の問題ですが、難易度は高く上位国公立大学です。
しかし、ものづくりを重視した実践的な大学であり、素晴らしい環境が用意されています。
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